新居の大家さんは、一人暮らし独身

オーバーリアクション、お節介、

フレンドリーすぎる

クセ強めのインド人男性。



早速、トイレの水タンクから水が漏れてきて

止まらないので、大家さんに連絡した。


今日の午後、修理業者が来るそうなので

私は自宅に戻った。


予定時間の30分遅れで誰かが訪ねて来た。

電気関係の人ぽいので、あれ?と思ったら

大家さんも来た。


大家さんは前回夕食に誘った件について

「ごめんね、気を悪くしないで。

君は何も食べてなかったから心配だったんだ。

ごめんね」


と言った。


私は気にしてません、と答えた。

 
 


水道業者は今日は来ないらしい。


業者の人は、なぜかいくつもの照明器具を持って

あちこちにライトを取りつけ始めた。


「あとで、ここにもっと素敵なライトをつけるよ!」


と大家さんは張り切って提案してくるが、

そんなにたくさん電球いらないし

もう充分なんですけど、と断ったが

勝手に変な色の電球をつけられた。



照明器具の取り付けが終わったと思ったら

電気業者の人が、今度はトイレの水漏れの

修理をし始めた。



(あれ?

君は電気屋じゃないんかい)


大家さんは

「彼は専門外だけど、なんとかやってみせるよ」


と言って、ついでに

水漏れを止めてくれたので、

とりあえず解決した。



来月は、棚と食器も用意するよ!

だの

シューズラックも用意するよ!

だの、何回来るつもりなんだ?



「ゴルフやる?良かったら一緒に行こう!」


この人は話し始めると終わらない。


この新しい部屋で

落ち着いて暮らせる日は

いつ来るのだろうか。



コメディとしか思えないお節介を

適当に無視しながら、

どーもありがとう、と

見送った。






















先日、引っ越しをした。

全て会社任せなので、まだ部屋は見ていなかった。


私は、引っ越しの前に一度部屋を見たい

と上司に言って

連れて行ってもらった。



大家さんは1階に住んでいて

一人暮らし独身男性、見たところ30代だと思う。



はい、もうここで嫌な予感しかしない。


呼び方がわからないが、彼の着ている

露出度の高いタンクトップが私的に受け付けない。


「君のために、新しいカーテンを用意したよ!

どう?」


「君のためにここに素敵なライトをつけるからね!」


テンション高めでよく喋る人である。

楽しませようと気を遣っているけど空回り、みたいな。

内装がまだ終わっていなかったが、

今夜には終わるとのことで、私たちが帰ろうとした時


「まぁまぁ、待って待って!

一緒にコーヒーでもどうですか?」


と聞いてきたが、私たちは

なんだこいつ…(苦笑) と心の中で思い

上司と顔を見合わせ笑いをこらえながら

ココナツジュースだけ頂いた。



翌日、私の部屋は用意できたか大家さんに聞いたら

「準備できてるよ!おいで!」


と言うので、引っ越すための荷物を持って

午後3時半ごろに到着した。


が、裸足のおっさん3人がまだ作業中だった。


壁にペンキを塗っていて、床は汚れ放題

工具も散らかっている。




(私は今夜ここに泊まれるのだろうか?)




とりあえず寝室でゆっくりして、と言われ

引っ越し準備で疲れたので、仕事したり

うとうと寝たりして待った。


結局、作業が終わったのは午後8時。


疲れて何もしたくないけど、

散らかった部屋を掃除した。


夕食どうしようかな。食材が何もないので

デリバリーでも頼もうかな…

と思ったその時


大家さんから電話がかかってきた。


「夕食はまだだよね?一緒に行こう!20分後にそちらに行くから!」


え、、、


距離の取り方がおかしい。



昨日初めて会った、まだよく知らない人。

しかも全くタイプではない。


20分に大家さんは私の部屋に来た。


「何食べたい? 行こうよ、行こうよ!大丈夫、 僕を信用して」


もはや、こいつの言葉は説得力がないので


私は

「デリバリー頼んだので、結構です」

と断りドアを閉めた。


お詫びのつもりなのかもしれないが

それなら

ジュースでも渡して帰ってくれたほうが

好感度上がったのになぁ…

と勝手ながら残念に思った。

















(前回からの続き)



「もう一つ聞きたいんだけど」


「君はいったい何歳なの?」



え!


知らなかったの?


かなり前に教えたんだけど

忘れちゃったのかな。




「27? 28?」



え、と、

冗談ですよね??




私は

「あなた知ってるはずだよ!

(ホテル入る時) この前身分証明書の写真送ったでしょ」


と言うと

あぁそうか、見てなかった

と言う。



そして彼は計算機を使って

2024から私の生まれ年を引いて

弾き出された数字にびっくりしていた。



いや、こっちがびっくりだわ。



かと言って、彼の態度はこれまでと

何も変わらなかった。



朝まで一緒にいる予定だったのだが


「残念なんだけど...

日曜の朝からミーティングが入ったから

夜帰って自宅で寝ることにするよ。

次は泊まりにくるからね。」


と。


私にはそれくらいがちょうどいい。


2回戦が終わった後、彼は帰って行った。


私は彼が車を駐めた場所まで歩いて

見送った。

家からほんの3〜4分の距離なのだが、

彼から電話がかかってきた。


「家に着いた?暗いから気をつけてね」

と。


いつまで続くのかわからないが

ここまで気遣ってくれる人は、

これまで会ったことがない。
















17歳下のインド人彼氏が、

私を自宅に送るため

仕事終わりに車で迎えに来た。


先日入院していた彼のお母様は

とりあえず退院したそうだ。


毎日ママと電話するそうで

「I  love mom」

とデート中に堂々と言うのがインド人らしい。


もしこれが日本人だったらドン引きしている

だろうけど、インド人はそれが当たり前なので

何とも思わない。


そして、お母様は45歳だそうだ!

(私とそんな変わらない)




「じつは...夜に女性の家に行くのは初めてだから

ちょっと緊張するよ」

と言っていた。

かわいい。



私の自宅に着いた。

そのへんの図々しいインド人と違い

私から中に入って、と言うまで

彼は玄関のドアのところで待っていた。


持ち帰りのディナーを用意したのだが、

それには手をつけず、それよりも

ムラムラが抑えきれなかったようで

1回戦へ。


彼のイチモツは前回よりも硬かった。




そして前回彼は香水をつけていたため

体臭は感じなかったが

今日初めて彼の体臭を感じた。


なんというか

彼の体臭は優しく品のある、落ち着く香りで

本能レベルでドンピシャに好きな香りだった。



トップノートはフレッシュな柑橘系

ミドルノートはエキゾチックフローラル

ラストノートはスパイシーウッディ


と言ったところだろうか。



わからない人にはきっと

"インド人臭いよね"

で纏められてしまうだろうけど。




その後、リビングでくつろぎながら


「聞いてもいい?」


(また例の質問か?)


「元彼の名前はなんていうの?

知りたいんだ、そのラッキーな男の名前を。

○○? それとも○○?」


その人はありきたりな名前だったので、

すぐに当てられた。

これでやっとスッキリしただろう。




「もう一つ聞いてもいい?」


(次はなんだ??)



続く










17歳下のインド人彼氏は

お母さまの入院のことで

しばらく実家に滞在していたが、ようやく帰って来たようだ。



「今度、君の家に行っていい?」


と聞かれたので、いいよと答えたのだが



「土曜日の夜、

仕事が終わった君を迎えに行って

日曜の朝を一緒に迎えよう、OK?」









いきなり泊まりに来るんかい。






今時のインド人の若者はそんなもんなのか?


これは普通なのか?


お姉さんには分からない。





まだすっぴんは見せたくないしなー

彼が寝た後に一旦化粧落として、

うすーくすっぴん風メイクしておこうかな…



40代乙女の悩みどころである。



とにかく

夢を壊さないようにしなければ。




あとは部屋にあるいかがわしいものは

奥の方に隠しておかなければ。

(バイブとか...)


例えば、泊まりはちょっと…

と言ったとしたら

部屋には他に誰かいるの?と

疑われる可能性もあるので



結局

1時間ほど考え、私はOKした。





今日はどこかのオーナーである(リタイアしたので時間とお金はある)

インド人おじさまと一緒にランチをした。


この60代のおじさまは、ちょうど1年前から

仕事ばかりで遊んでいない私を

不憫に思ってか、時々ランチに誘ってくれる。

自分では行かないようなホテルや高級店へ

行けるのは単純に嬉しい。


いつも礼儀正しく、レディファースト

明るく、人当たりもよく

振る舞いも洗練されている。

私はこのおじさまの彼女何号なのか知らないが

前回私たちはどこに行ったか、きちんと覚えているのは、さすがである。


(一応言っておくが、ランチに行くだけの仲で、

それ以上は何もない。ただ手や腕を触るくらい)


幅広い人脈を持っていると思われ

また、いろいろなビジネスをしてきた経験があるので学ぶことが多い。



いつもオーダーしすぎだろ、というくらい

オーダーし、残りを私に持ち帰らせるパターン。


そして私は職場に戻り、それを皆にあげると

皆から感謝され

幸せの循環が出来上がる。



本日訪れたのは北インド料理レストラン。

店内は広々として、インテリアもシンプルで洗練され、窓際はバンブーで目隠しされている。

見るからにお金持ちなインド人客しかいない。


オーダーしたのは

チキン料理、マトン料理、

パニール、ダールマッカニ、ガーリックナン、チャパティ、ジーラーライス、デザート2種類

おそらく3〜4人前くらいだろう。


インド料理が大好きな私にとって

最高のご褒美である。



しかし、

おじさまが指定してきた今日は火曜日。

ヒンズー教徒の多くは、火曜日はベジタリアン

の日、としている人も多い。

(もちろん気にしない人たちもいる)


なので、普段は一緒に肉を食べているおじさまは

今日は肉類は一切口にしなかった。

(今日しか空いてなかったのか?)



気のせいか、いやこれは事実であるが

会うたびに

少しずつ、少しずつ、触る回数と

顔の距離が近くなっている。

まぁランチだけならそこまでが限界なので

問題ないだろう(笑)



















17歳下のインド人彼氏は

毎日、夜になると

「家に着いたら電話して。待ってる」

または

「今電話していい?」

とメッセージが来る。


ここ最近、全力で甘えモードでくるのだが、


今彼は実家に帰っていて

「君が恋しすぎるよ」

を連発する。


現在、母親の体調が良くないそうで、

実家から電話をくれた。



「元彼が恋しくない?

彼の名前なんていうの?」


とまた聞いてきたので、正直どうでもいいし

忘れたと答えた。


(インド人は名前で宗教、カースト、出身地、民族、信仰、その他いろいろなことがわかるので、それが気になるのだろう)



嫉妬深いと言われる蠍座である(笑)

(インド占星術はまた違うらしい)



そして

「君は一人でインドで暮らしてて、いろいろ大変なこともあるだろうけど、

いつでも僕がいるから心配しないでね。

困ったことがあったらいつでも電話して。

仕事中でもすぐに駆けつけるから。


もし僕に電話が繋がらなかったら

後で友達の連絡先と、うちの会社の連絡先教えるからそっちに連絡して。」


と、

フルサポートをアピール。

きっと普段もそのように仕事をしているのだろう。


不思議に思うのだが、

インドのビジネスの世界は、裏切りや人間不信に陥る出来事がたくさんある。

悪に染まらないと会社は潰されてしまう、と

ある日本人経営者は言っている。


なのに、なぜ彼はこんなにまっすぐなのだろうか。

どういった心構えで人と向き合っているのだろうか。

細かい話はゆっくり聞くことにして、私は彼の成功を願っている。



「いつか、うちの会社にも来てね。スタッフたちを紹介するよ」


とも言われたが、SNSで知り合った彼女を

何と言って紹介するのだろうか。





























17歳下の彼氏は

毎日、朝昼夜とメッセージをくれる。


おはよう

今何してる?

家に着いた?

電話していい?


などだ。


今日も帰宅後にビデオ通話がかかってきた。


彼は話の途中で


「君は日本人とインド人、どっちと結婚したい?


僕は絶対インド人だと思うよ。

その相手の名前は...

○○(彼の名前) ♪」


と無邪気にはしゃいでいた。


でも、

「僕はまだ子供だから」

と笑顔で冗談を締めくくる。



「いつ日本に行くの?

一緒に行こう!

一人では絶対行かないけど、一緒にね。

で、君の家族に会いたい」


と、ただの思いつきと思われる

提案をしてきた。

思いつきで喋って、その後は忘れる

というのがインド人だ。



そして彼は

「ねぇ、

I love you てどういう意味だと思う?」


なかなか難しめな質問に答えを詰まらせた。



(そもそも、自分が思う愛と相手の思う愛は同じものではない可能性が高く、だからこそすれ違いが起こる。

まずは、愛というものの自分なりの定義を互いに確認し合い、

そのズレを互いに理解しなければ、本当の愛を理解することができない。

いやいや、愛とは理解するものではなく…


哲学好きな私は考えること、分析することが好きなので、永遠に一人でこうして遊んでいられる。


しかし、考えれば考えるほど

掴もうとすればするほど

これが愛だ!という答えは遠ざかってゆくのである(笑))



彼は


「僕はこう思う..."好き"とは違うんだ。

どんな時も全てを受け入れるんだ」



みたいなことを語っていた。



40代にもなると色々な価値観を持つ人と関わってきて、

色々な経験をしてきている。

それゆえに私は複雑に考えすぎているのでは?と

ふと

その彼の迷いのない、清々しい答えから気付かされた。



いつか別れが来るであろう関係というものは

とても愛おしい。

だからこそ、今この瞬間を最大限に楽しもうと思う。