こんにちは。
長野県、白馬村の大自然の中で、季節の遊びを通じて家族の絆と笑顔を増進するスーパープロモーター&フォトグラファーのMIHOこと、古瀬美穂です。
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先日開催いたしました、トレッキングとフォトセッションの融合企画、自然を歩こう
!自然を写そう
「フォトレ!秋」
今回も前回同様、「“魅せる”ための写真を撮る」ことがテーマです。
しかしながら、今回は参加者の持参したカメラが、ミラーレス一眼レフ、スマートフォン、コンパクトデジカメ、と様々で、同等のレベルの写真を撮影することは無理なのでは?という懸念の声もあがっていたので、まずはそれぞれのカメラの特性
を知るところからスタートしました
今回の「フォトレ!」では、交換レンズを使用せず(参加者の基準を統一するため)、被写体に近づいたり、遠ざかったり、自らが動くことで被写体の特徴を探し、ベストアングルを探すことを追求
また、作品の細部にまで意識を払って撮影することを心がけます
そして「露出」のお話を交えながら写真をボカしたり、絞ったり
カメラの「こんな機能使ったことな~い
」という機能を使って、今までの写真とは違うテクニカルな表現にチャレンジしたり
今まで見向きもしなかったという
カメラの取扱説明書にも書いてあるような事柄から、スマホならではのアプリを使った撮影まで、工夫と志向を凝らしながら、思い思いの作品に仕上げて行きました
歴史と情緒溢れる「塩の道」は撮影ポイントがいっぱい
暗くなるまで没頭して撮影した数々の作品の中から、とっておきの3枚を選び、その作品に「タイトル」を付けて提出することが、今回の宿題です。
みなさんの作品がこちら
今回で2回目の参加をしていただいた、東京都MKさんの作品
「こんばんは。先日は、色々教えていただいてありがとうございました‼︎
美穂さんに上手くなったよ~と言われて、嬉しかったです☆(褒められて伸びるタイプ)ますます、写真撮りに行くのが楽しくなりました。宿題の提出ですが、題名つけるのって何気に難しいですね。今回、いっぱい撮ったのですが、なかなか『これっ』と言うのが無くて。やはり奥深いですね。作品として、題名付けると、下手なりに何だか愛着も湧いて来ますね。芸術家ってスゴイな~と改めて思いました。また次回の開催楽しみにしています。」
①秋晴れ

スカッと抜けた青空にたなびくススキが爽快な作品です
留意する点といえば、右下にちょこっと顔を出す「鐘が鳴る丘」の鐘の頭や、一番右の茎だけススキの位置を考えるとさらにいいと思います。 また、深みのある青空も素敵ですが、風に揺れるススキはもう少し明るめに補正すると、より爽やかな印象になりますね
②木の葉パレット

色々な秋色が混在する落ち葉がとてもバランスよく並んでいる作品です。
色の深みもとても綺麗です
「木の葉パレット」というタイトルも可愛らしいですね
あと一歩、左下の白い茎に注意を払えれば完成度がアップすると思います
③秋の陽射し

季語、主役、脇役、そして配色といい、とてもバランスのいい作品ですね。
ツンと頭(?おしり?)をもたげたトウガラシがなんとも可愛らしいです
スマホで参加していただいた富山県TKさんの作品
「こんにちは。フォトレ、ありがとうございました。帰ってきてから、やっぱりこっちのほうがいいかなあとか思ってしまい、撮ってる時も選ぶ時も決めるってことが出来ないんだなあ私、、、とあらためて実感(笑)カメラの勉強も大切だけど、その場で決める選ぶ意思って大切なんですねぇ、、」
①秋の散歩道

金色に輝くススキたちを画面一杯に取り込みました。ススキの暖簾から垣間みる北アルプスの山もいいですね
爽快な秋晴れが表現されていると思います。作品右手のススキの穂先をカットすれば、よりスッキリとした作品に仕上がります
②色いろ

これは塩の道散策途中に訪れた「藍布堂(らんぷどう)」さんでの一コマですね。
手作りのしおりの柄や配色の並びが綺麗です
撮影時に、撮影されているご自身の影が手前に入ってしまったのが少し残念かな
被写体に当たる光をよく見て、撮影するときの身体の位置にも気をつけてみてください。
③ぽかぽかな縁側
ガラス戸の隙間の間隔も、奥行を感じられる作風で素晴らしいです。強いて言えば、広角レンズは広範囲に被写体を捕らえられますが、どうしてもサイドに歪みが生じてしまうので、出来るだけサイドが歪まない位置(この場合だともう少し低い位置)から撮影するなど、撮影のときに被写体をよりスッキリ見せられる位置を探しましょう
そして山学(さんがく)ガイドのMakkoさんの作品
①後世に残す小谷遺産

上手いですね~
なるほど~、と思わず声がでました
昔の時代を思わせる裸電球の灯りと、手前にボケる菊の花が静かな秋を感じさせます。
誰かが訪ねてきて、ガラッと扉を開きそうな期待も高まります
②さぁ、新そばのシーズンだ!

今度は動きのある作品。逆光で長~く延びる影が秋の夕暮れを彷彿させます。
右手に収穫後のソバ畑が夕日でさらに紅さを増しています。タイトルに「新そば」とあるので、もう少しカメラを右に振って、ソバ畑の割合(畑の赤い部分)を増やしてみてもいいですね
③命の水

塩の道途中、「弘法の岩清水」にて。苔の上をはう清水がちょうどしずくになって落ちてくる瞬間を上手く捕らえました
ただ、少し露出がアンダー(黒い部分がつぶれて全体的に暗い写真)になってしまったので、少し明るめの補正(プラス補正)が必要でした。
どれもそれぞれの視点、それぞれの感性を感じる作品たちでした
そして、みなさん「タイトル」が上手
なるほど~!!そうきたか~!と、見ているこちらが嬉しくなりました
あとは…
特に女性の方が苦手な「カメラの性能を知る」ことが課題ですね
取扱説明書とにらめっこするのが苦手なら、とにかく興味をもって、カメラに付いている色んな機能を試すこと
そして自分の好みの設定を見つけましょう
また、参加者のみなさんの設定で、「連写モード」になっている方が多かった!
最近のデジカメには、撮影時に高速連写をして、露出などが違うカットの中から最適なカットをカメラが選んでくれる(?)、オートブラケット(露出を変えて3枚ずつ撮影する機能)のような機能が常備されているんだとか。
ただ、気をつけないと、シャッターの無駄打ちは写真選びも大変だし、なによりカメラ本体にかなりの負担をかけることになるので、よっぽど露出を決められないとき以外には、あまりおススメできる機能ではないかな・・・
これからは「一期一会の、一瞬一瞬を切り取る」つもりで、撮影に望んで欲しいと思います
お天気に恵まれ、終始行楽日和だった今回の「フォトレ!秋」も大成功でした
「写真」の持つ力は絶大です。
私たちの切り取った写真を見て、「塩の道」や残された歴史に興味を持つ人が1人でも多く、この地を訪れていただければ幸いです
山や、自然と関わりながら、訪れた土地で「お気に入りの瞬間」をぜひ写真に残して欲しいです
それはやがて、後につづく未来に残されるハズだから。
「フォトレ!秋」開催の様子はこちら
