Evolutionary Psychology (進化心理学)によると、私達の行動/態度に影響を及ぼしたり、説得することが出来るものは、①electricity(電気)、②chemicals(化学物質)、③genetics(遺伝学)の、たった3つだけだそうです。
①の電気と②の化学物質については、また別の機会に触れることにして、ここでは③のgenetics(遺伝学)について、少し興味深いことをお話したいと思います。
猫🐈の目の前に胡瓜🥒を置くと、🐈が、怖がって飛び退くところを見たことがあるでしょうか。
これは、🐈が🥒をヘビと勘違いする…と言うより、ヘビに似たものを見た瞬間、無条件に、🐈の脳🧠に「逃げろ!」と言う指令が行くからです。
同様のことは、ヘビのことを全く知らない、人間の幼児(2〜3歳児)にも見られます。
これは、どちらも、生き残るために、先祖代々、受け継がれて来た遺伝子によるものです。
このサバイバルのための遺伝子は、『FATEモデル』と言う風に説明されます。
FATEとは、F=Focus(集中)、A=Authority (権威)、T=Tribe(部族)、E=Emotion (感情)を表したものです。
ごく簡単に言うと、私達は、古代から、生き残る為に、緊迫した状況に『Focus(集中)』し、『Authority (権威)』を持つものの言うことを信じ、自分が属する『Tribe(部族)』の規則に従い、失敗や過ちに伴う痛みや苦しみと言った、強い『Emotion(感情)』を遺伝子に植え付け、それを次世代に受け継いで行くことで、『種』や『個』の保存を試みて来たのです。
この凄い点は、これら全てが『脳のとても低い位置』に存在している為、私達には『アクセス出来ない』と言うことです。
例えアクセスしたとしても、これらのプログラムを終了させる管理パネルは存在せず、常に『バックグラウンドで実行』されています。
つまり、私達が生き残る為の遺伝子は、外部から操作出来ず、常に働いている、と言うのです。
これだけ聞くと、とても素晴らしいことのように思えますが、実は、ここに、『恐ろしい落とし穴』があることに気付きました。
科学者達が、いくつかのモジュールで、これらがどのように機能しているかを確認し、徹底的に調査したところ、『大勢の人にただ従うだけで、文字通り殺される方法』や、『白衣を着ているだけで、ほとんどの人が、見ず知らずの他人を殺害出来る方法』が示されたのです。
どこかで聞いた話だとは思いませんか❓