宮崎正弘氏の情報ですが、これはアジアの国々の今と紹介の内容です。
毎日のニュースとは少し違いますが、興味深い内容を含むので
振り返って掲載します。
第一部 暴走老人 西へ(20)
第二十章 貴州省、陝西省、広西チワン自治区、寧夏回族自治区などへ
▲貴州省は陽明学の祖、王陽明のお墓もあるが。。。
中国のあちこちをほっつき歩いている内に三十三省すべてを廻った
五十歳代後半だった。
そのあと、旧満洲の全域
もっと足腰を鍛えなければと、一日一万歩を日課にしたのは七十を
乗換拠点として北京、上海、広州はもとより、哈爾浜、大連、西安
三泊四日とか、六泊七日の旅程をスケジュールの合間に挟み込むの
最長でも十九泊二十日間の中国旅行で、やや長い夏休みを利用した
なにしろ短時日で時間と距離を稼ぐため、航空機と新幹線が主にな
ローカルな鉄道、
ホテルは現代のようにスマホやパソコンで予約できる時代ではなく
この連載で漏れているのは河南省、青海省、貴州省、陝西省、広西
貴州省へはマオタイ酒をのみに行ったのではない。
陽明学の開祖、王陽明のお墓もスキップした。
では貴州省の何処へ
どうしても、
貴州省の省都は貴陽である。
太陽がめずらしく曇りか雨、つねにじめじめいていて太陽がでると
だからマオタイ酒をつくるのに最適な土地であり、長
これを繰り返す「九蒸
その後、
その長江は毎年暴れる(長江の支流からマオタイをつくるのだが)
2020年六月に二週間ちかく降り続いて豪雨は、重慶の水位が
貴陽より、遵義市内が水浸しになるという自然災害をもたらした。
あの遵義会議記念館も低地にあるから、被害を免れなかったのでは
それはともかく貴陽からバスで一時間半ほど、バス停からはバイク
昨今は「紅色旅遊」とかで、
写真パネルは黒白のセピア色だが、色あせ、誇りをかぶり、「歴史
貴陽空港ロビィにはマオタイ酒のつめ合わせ、贈答用の化粧箱に入
日本では
横道に外れたついでに、貴陽空港の待合いロビィの書店に山岡荘八
なんで中国人が徳川家康を読むのか
長期安定の由来を知りたいからである。
▲古都西安を見尽くすには一週間滞在が必要
陝西省は古都=西安(長安)という大観光都市がある。
中国史には欠かせない要衝、いくつかの王朝が興隆し、滅亡した。
吐蕃(チベット)が攻めてきた陥落寸前となったこともある。
夏は冷房が効いているはずの部屋にいても汗が止まらない。
ふと、
涼気をもとめて、
そのと
「あれが夏の西安の風物詩です」と現地ガイドも汗をぬぐいながら
コロナ前、世界中から観光客が引きも切らなかった。
小生、ある時
だが、これ
というのも、いまとなればユーモラスな見聞となったからだ。
中国共産党歴史がいうところの「長征」は部分的に作り話である。
ユチアンの『マオ』は、
たどりついた延安で毛沢東が繰り広げたのは、リンチと酒池肉林。
そして空爆を怖れての洞窟生活。其れも三年にわたって、穴蔵で原
延安は川に沿って細長い街で、巡礼客を当てにしたシッピング街が
その延安から南下して、山の中に突如、黄帝稜が出現する。
コンク
▲チベット鉄道の起点は青海省の西寧
青海省ではがらんどうの工業団地をみて、青海湖一周もしたが、特
青海湖一周は、ホテルで申し込むと翌朝、ミニバスがやって来た。
親
ドライバーは眼がとろんとして明らかに酔っていて、運転中も居
待つこと一時間、フレッシュな若者が代行運転で駆けつけ、そのタ
このハプニングがあっ
「日本の小泉(首相)を日本人はどう思っているの」との質問は、
「日本にも湖はあるか、広さはどれくらいか」などと初歩的な質問
塔爾寺は、ポタラ宮殿と比べると監視の目はゆるく、宗教図書をち
敷地は広く、寺の中に河が流れている。チャーターしたタク
「あなた方も仏教徒ですか?」という筆者の質問に、
「いや、仏教徒じゃないけど、病気快癒祈祷には行くよ」
「中国は共産主義で無神論のはずなのに、各地に仏教寺院が多くあ
「そんなこと考えてみたことないよ。あんたのお陰で、西寧にこん
(そりゃ、信心の度合いが違う)と言いかけて止めにした。宗教用
それから西寧のアクセスの悪さを話し合ったが、数年も経ずして、
いまでは西寧から
お
静寂な環境の名刹をあとに筆者は西寧市内には戻らず、山の中腹に
なぜ、距離も方向も異なる、
▲砂漠のオアシス銀川の粗野な人々
砂漠のど真ん中、黄河はオメガのようなかたちに流れて起伏の緩や
銀川は、まさにそのような場所に位置し、砂嵐が凄まじく、じつに
この街に二十四階建ての高層ビルが一軒、上空か
小型機はカナダのボンバルディア機で、二十四人乗り。
今晩はあそこに宿泊しようと決めた(いまはホリディインもケンピ
当時、空港からのタクシーは地元のヤクザが縄張りを仕切っていた
しかたなく銀川の雲助タクシーの乗ると、客である小生の断りもな
このようなマナーの悪さにいちいち怒っていては始ま
そういうやり方は普遍的であり野蛮で
と言っている内に高層ホテルについて、チップを渡さずメーターだ
部屋は入るなりの驚きとは、ガラス張りで、
銀川観光の目玉は西夏王宮跡、承天寺、海宝塔など。
しかしこの街
西夏文字を英語ではタングーツ・キャラクターというように、西夏
西夏文
面白いのは「小虫」が中国人をあらわしていることである。古
タングーツはチ
漢字と、それを作った漢族を強く意識して作成されたと言われる。
どの寺か忘れたが、お寺の境内の売店に拓本があった。
五十元(7
ともかく一枚をもとめ、帰国してから神田の専門店で表装しても
その表装代金は額縁も入れて二万円だった。
拙宅に飾るの