前回記事↓からの続きです。

 

話は前後してしまうのですが、私たちが排斥になるまでは、時々実家に顔を出しては自分達なりに親孝行をしていたと思います。

 

そんな中、父親が自営業になり仕事に失敗し借金を抱えることになりました。

借金返済もできず自宅を手放しても穴埋めは雀の涙程度。年齢も年齢だけに完済できる見込みはほぼゼロでしたので、当然家計的にも影響あることから私も何とか金銭的な援助を継続的に行いました。

 

しかしその間も母親はエホバの証人の開拓者として、兄は長老としての活動を控えることなく熱心に活動に勤しんでいました。

 

父親は不器用だったけど非常に家族思いだったので、いい稼ぎをしていつか家族が振り向いてくれることにわずかな希望をもっていましたが、このことにより精神的には相当のダメージになったと思います。

 

 

援助をしながら時々顔を出しつつの状態が続いていたときに私たちの排斥が発生したのでした。

排斥の出来事については前回記事↓になります。

 

集会で排斥発表があったことを義母から聞きましたが、別に何も関係ないと思い普通に時間を作って父親に顔を出しに行きました。

 

当然のようにその時から父親以外の家族(母親や兄弟)からは完全忌避です。

別にそれはいいやと思い父親と色々と会話し帰ることになりました。

そのときの出来事については過去記事↓にしてあります。

 

要約すると、母親からはもう来るな的なことを言われ、彼女の中での我が子としての私の記録になるもの全てを渡してきました。

 

この洗脳力と忌避の徹底ぶりに驚きつつ笑、揉めるのも面倒なので普通に帰りました。

 

 

その後当面は実家には行かずでしたが、やはり金銭面では援助を続けざるを得ませんでした。

 

 

そしてある時父親が結果として重度の癌で進行もかなり早く余命2ヶ月と宣告され、緩和ケアで実家で過ごす状態になりました。

介護ベッドに寝たきりで会話も少ししかできずでしたが、私としては自分に悔いが残るのは嫌だったので、仕事帰りは毎日強引に実家に顔出して父親の様子を見たりちょっと会話したりしました。

(嫁も行き帰りの運転など色々と協力してくれて本当にありがとう)

その際も変わらず忌避は続いてましたけどね。

 

かなり病状も悪くなり、私が来たことも気づけなくなるようになってきて、いよいよかなとも感じていましたが、それでも母親は最低限の看病はしつつも奉仕活動などにはでていたそうです。もう異常です。

 

亡くなる数日前、いつものように仕事帰りの夜に父親に会いに行くと、めずらしく起きてて笑顔で迎えてくれてちょっと長めに会話ができました。

そしてそろそろ帰るよ、また明日来るね、と支度しようとしたときでした。

 

いきなり

「お母さんをよろしくな、それと兄弟仲良くするんだぞ、あと最後にお前はまともに社会人として生きていけそうだから、家族兄弟を助けてやってくれ、申し訳なかった。」

とゆっくり言葉を選びながら話し、手を力強く握ってきました。

 

もう返す言葉ないですよね。何も言わずに大きく頷きました。

 

父親は私の排斥を知り、かつ社会人として自立していることに本当に安心したのでしょう。そして家族の1人でもエホバの証人から抜け出せたことを心から嬉しく感じたのだと思います。

 

父親の声と温かい手はこれが最後でした。

 

数日後危篤になり、緩和ケアの医師から連絡が入り実家に到着したときには既に亡くなっていました。

 

私が到着したから少ししてから兄家族も到着。

兄家族と母親との会話

「楽園が来たらまたお父さんに会えるから今悲しむことはないよね」

と全く悲しんでいない様子。

 

人間ってここまでメンタル操作できるんですね。洗脳の恐ろしさを感じた瞬間でした。

 

さらに兄の子供の反応が異常でした。

涙を流している私を不思議そうな顔で見つめながら、ここはどういう表情が正解なのかを模索している感じでした。

 

エホバの証人はこんな異常な人間を長年強要と虐待で量産しているんですねっ!

 

 

 

火葬も終わり、遺骨の扱いについてもまたエホバの証人ならではの信仰問題とか色々言ってきたので、私が有休とり東北にある父方のお墓へ納骨し、借金についても財産放棄などの行政手続きを皆に指南したりして、ようやく父親逝去に関するやるべきことは終わりました。

 

結局、エホバの証人という家族を壊す宗教があったことで、何一つまともな親子としての関係を持つことはできませんでした。

ただ自分の中では、なんとか父親が生きている間にエホバの証人を脱却でき、父親の絶望的な将来に小さな光を持たせることができたのではないか、ということと、最後までやってやれることは最大限やれたということで悔いは残ってません。

 

 

今も父親の言葉は脳裏にしっかり残っており、仮に親や兄弟が目覚めたときは何も言わずに、いま自分が彼らにしてやれることはしてやろうと思います。ただそれは遺言の実行であって、決してそんなに心が広い人間ではないので、もしこれを見てる親や兄弟がいたら勘違いしないように笑

いい大人なのでそれなりの償いはしてもらいますので。

 

 

だいぶ長くなりましたが何とか書けたので、一旦これでエホバの証人2世体験を終わりにしようと思います。

 

 

もっと壮絶な体験をされている方も多くおられると思いますが、いずれにしてもこのエホバの証人というのは、外見は害がない宗教団体に見えますが、実は分別つかなく人格形成時期の幼子に対して、如何に強制洗脳し判断力を低下させ、虐待を正当化し、社会に背を向けさせることを平然と行なってきているカルト集団であるかを把握し、1日でも早くメスを入れて是正していただきたいです。

 

具体的には、第三者委員会でも何でもいいので、虐待指示と実態を明らかにすること、会衆で行われた審理委員会の記録を調査し法的に問題ないかチェック(幼児性的虐待の隠蔽含め)する、証人喚問などした上で、人権を無視した強要・虐待・忌避制度の根本解決策の立案可決と実施をお願いいたします!

 

またエホバの証人内部に対しても、過去組織的に行なってきた(隠蔽含め)ことに対してきちんと公表することも含めてもらいたいです。

 

彼らの詭弁や論点すり替えに騙されないでください。