先日、玄関で泣き崩れた娘(中1)でしたが、もっと詳しく話してくれないかなぁと思ってたところ、2,3日経って落ち着いてきたのか話をしてくれました。
娘が部活の顧問の先生に傷つけられた、“大切にしていること”って何なのかと聴くと、
実は今通っている塾に関係があったのです。
娘は中学受験に失敗しています。
中学受験に失敗した直後、娘は生きるのが辛かった、と初めて吐露しました。
「生きるのが辛かった」という言葉は母としてずっしりと重く響きました。
以前も、一度だけ不合格について涙を流した娘でしたが、
このような表現をしたのは初めてです。
中学受験対策として当時、大手受験塾の個別塾と集団塾に通っていたのですが、
集団塾では自分を1人の人間として扱ってもらえず、ただお金を納めてくれれば良い
と言う存在だったと感じていたようです。(成績も上位ではなかったですし・・・)
それが娘にとっては、とても寂しいことだったようです。
受験に落ちてしまっても大手受験塾にはご挨拶にも行きませんでした。
そんな時、今通っている地元塾に出会いました。小6の2月でした。
地元塾はアットホームで、生徒一人ひとりを見つめ、
一人ひとりに合った指導をしてくれると娘が感じているようです。
つまり1人の生徒を1人の人間として尊重してくれているといいます。
娘は、自分は単なるお金の対象ではないと感じているようです。
だからこの地元塾が自分を救ってくれた、
不合格だった自分でもまだ大丈夫と自信をつけさせてくれたと娘は言いました。
こんなに、地元塾への愛が強いなんて、はじめて知りました。
そんな折、
「今日は部活終わったら塾の宿題たっぷりあるわー」
と娘が友達と話していた時に、顧問の先生が会話に入ってきて
「あそこの塾行ってるのかー?俺は、あそこ、好きではない。
あの塾は中学校みたいに一人一人の生徒をきちんろ見ていない。」
と言うふうに言われたんだそうです。
先生、なんでそんなこと言ったんでしょう?
塾へのライバル視でしょうか?
顧問の先生は、もともと「塾」の存在が嫌いらしく、
よく「俺は塾なしでここまできた。塾に頼るなんてバカバカしい。
塾なんていらない」
というようなことを言っている、という情報は入手していました。
それで帰宅途中、自分を救ってくれた塾を
そして塾でがんばっている自分を否定されたように感じて
涙がとまらず、泣きながら帰ってきた、と言う事だったのです。
中学受験で娘が受けた傷、そしてそれを今通っている塾とともに乗り越えてきた
娘の過程をはじめて知ることができました。