第1回目経営診断実習を終えて | 法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

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法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科MBA特別コース(中小企業診断士養成課程)の学生たちのブログです。
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皆さん、こんにちは~ m(__)m!!

 今回の記事担当のバリスタと申します。一念発起して中小企業診断士試験を受験し、60歳でありますが、今年4月から法政大学大学院の中小企業診断士養成課程に入学しました。

1年間よろしくお願いします。

 

 今回は中小企業診断士養成課程の最大の試練のひとつである経営診断実習の第1回目が6月7日に終了しましたので報告させていただきます。

 

●経営診断実習について

 まず「経営診断実習とは何?」ということですが、経験豊富な先生(中小企業診断士/経営コンサルタント等)の指導のもと、中小企業診断士養成課程の学生が7~8名程度で実習班を構成して、診断対象企業さまにお伺いして実効性の高い経営改善策等の提案をおこなう実習のことです。診断士養成課程のルートでなく、2次試験合格ルートの実務補習に相当します。

 参考までに、大まかに診断士養成課程の経営診断実習と2次試験合格での実務補修との日数と回数の違いを下表にまとめました。 

経営診断実習と実務補習の違い

  

 

 内容面では経営診断実習の方が実務補習より1回当たりの日数が多いので、診断先企業さまとの関係構築や調査が多くできるため、より深い提案内容の検討ができると思います。また、実習班内で議論しながら報告書を作ることができるのでブラシュアップされます。

 一方、実務補習では実習班メンバーが最初のヒアリング調査時に集まるだけで、その後は個人個人で報告書の各パートを仕上げるようで議論をして作り上げるという方法ではないかと聞いています。 

 

●第1回目企業診断実習開始

 今回の診断企業は前職時代のお客さまでもあり内部事情も大まかには知っていましたので、その意味では取り組みやすい企業ではありました。

 ただ、困ったのは企業診断実習自体をどう進めて良いかが解らないということです。誰も経験したことのないので、何から手を付けて良いのか、どんな報告書を作ったら良いのか全く解らないのです。

 

実習A班打ち合わせ風景

      

 

 そこで、製造業出身の私は3現主義(現場・現物・現実)を重視してきた経験から、「まずは情報を得なければ何の仮説も作れない!」との思いから、現場の確認にさっそく行くことにしました。全員で対象の店舗や競合店舗、周辺にどんな事業所があるのか、近隣の住宅地の状況など複数班に分かれて約2時間程度掛けて現地調査をしました。

 この結果、診断先店舗の状態や周辺店舗の営業時間、競合店の商品の陳列状態や欠品状況などの情報を集めることができたため仮説を立てることができました。 

 

現場確認後のお疲れ様飲み会

  

 

●企業診断実習の苦労した点

 当初、1か月は長いと思っていましたが、講義や課題をこなしながらの企業診断実習は“時間がない!!”というのが現実です。

 議論を重ね、まず提案の方向性を決め、現地調査を徹底的におこない、各自が執筆して、それを統合してひとつの報告書として完成させます。しかし、これがなかなか難しいのです。フォーマットや文章作成時の大枠のルールは決めていましたが、人によって送り仮名の付け方の違いや表記のゆらぎなど、統合して初めて気が付く問題が多く出てきました。

 また、1冊の報告書として製本して提出するので、製本業者へ依頼するため時間との戦いもありました。 

 そして、報告書が完成しても息をつく間もなく企業診断実習した企業への報告会を実施して企業診断実習は終了となります。

 

発表終了後の実習A班全員と集合写真

 

●実習を通して得られたこと

 実習を通して中小企業診断士としての物の見かたを体験できたことが一番の収穫です。また、班のメンバーと悪戦苦闘しながらも完成できたことはひとつの自信につながりました。全員の協力で何とか乗り越えることができメンバーに感謝感謝です。

 ただ、今回提案した内容の実効性は検証できていないので、これは課題として残っています。この点は、店長とも仲良くなれたので後程確認できればと考えています。

 

●おわりに

 今回は企業診断実習の1社目でしたので大変でしたが、5社経験する事で中小企業診断士としての力がつくと思えました。ここが、中小企業診断士養成課程の一番良いことろだと思いますので、是非、一度検討することをお勧めします。

 なお、今回のブログは私自身の執筆デビュー作となります。つたない文書ですが最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 次週はかっちゃんの登場です。乞うご期待!!