プロジェクトについて~修士論文の執筆を終えて~ | 法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

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法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科MBA特別コース(中小企業診断士養成課程)の学生たちのブログです。
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受験生・身内問わず、コメント・拡散歓迎です。

みなさんこんにちは!そっしんです。

 

とうとうプロジェクト報告書を提出しました!

これで卒業できる!!!

もちろん、最後まで粘りました!

あとは残すところ最終発表のみ!

 

さて今回は、

まだ執筆直後で温まっている、

この気持ちを振り返りたいと思います。

 

あと、時期的に受験生のみなさんは

入試用のプロジェクト計画書をすでに書き終えていると思います。

もし、これから悩みそうなら、

テーマや方向性の参考にしてもらえたらと思います。

 

テーマの方向性

法政の養成課程を受験するって決めて、

 

まず、何を書けばいいのか?

 

という壁にぶち当たります。

 

自分は大学院で、何をしたいのか?

 

プロジェクト計画書を書くにあたって、

一般的なMBA入試の研究計画書と思い

参考書を買って読みましたが

私も入試時に苦戦しました。。

 

そもそも

プロジェクトってなに?

研究と何が違うの?

って感じでした。

 

法政養成課程のプロジェクトには、

「ビジネスプラン型」と「特定ビジネス課題解決型」の

2種類の方向性があります。

 

学位審査基準にある定義によると以下です。

 

・ビジネス型

事業計画書を作成する。 

自分で実施するプラン(起業・新規事業)の場合と、

他者への提案(事業案やコンサルティンング案)の両方を可能とする。

 

・課題解決型

事業計画書を作成しない。

ビジネス上解くべき課題を設定し、

それについて調査研究、理論研究又は手法開発等を行う。
 

明確に違うことは、

事業計画書を作成するのか、しないのか、です。

 

これを意識してプロジェクトのテーマを決めます。

ただ、テーマは進めていきながら変更できるので

焦らなくて大丈夫です。

 

受験時に考えていたテーマから

(いい意味で)おおいに変えてもいいです!

 

※ゼミ合宿(富山県)、2月

 

専門性はなにか

私のプロジェクトは「樹木葬」というお墓の形態についてです。

墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。

この樹木葬の事業について調査するプロジェクトとなりました。

課題解決型です。

 

なぜこのテーマにしたか

一言でいうと

僧侶としての経験やお寺とかかわりがあることが

自分の専門性と認識したからです。

 

※樹木葬(愛知県)、8月

 

実を言うと、

入試で書いたプロジェクト計画書は

全く違う内容です。

 

受験時に独自性があると思って、

お寺の経営については調べていました。

 

しかしながら、

お寺のことを書こうと思って先行研究を調べても、

経営学的な観点で何を課題として、

どのように取り組むのか書けませんでした。

 

結局、

入試用のプロジェクト計画書では、

前職の設計技術職で働いて

目の当たりにしていた課題、

「人材採用・育成」や「技術・ノウハウ継承」

についてのことを書きました。

 

全然違いますよね、、、

 

その内容でプロジェクト計画書を提出し、

入試の面接では、

 

「なんでお寺のことをプロジェクトにしないの?君は絶対その方がいいと思うよ」

 

と面接官の教授から言われて

やはり自分のプロジェクトはお寺だ!

寺院経営について研究する!

と心が決まりました!

 

※ボアソナードタワー、9月

 

テーマの絞り込み

お寺をテーマにするとして、

まず卒業後何をしたいのか考えました。

 

漠然と考えていたのは、

中小企業診断士として事業承継に携わりたい、

ということ。

 

そこで、お寺の事業承継について考えました。

 

・お寺が事業承継できていないのはなぜか?

→収益化できていないから誰も継ぎたくない?

 →どうしたらお寺を収益化できるか?

→なにか事業する?

→企業向け坐禅会の研修とかお寺カフェとか?

 →坐禅やカフェではマネタイズが難しい?

→収益化が難しい?

→実際に最近、お寺が収益化できている事業は?

→樹木葬が人気あるかも?

→収益化できてるかも?

→てか面白そう?

 

ゼミで教授や同期と議論して、

このような流れでようやく

6月頃に樹木葬を調査することが決まりました。

 

もしテーマを絞り込めずに悩んだら、

 

卒業後に何をしたいのか?

を考えるのはもちろんですが、

 

今、世の中でどんなことが起きているのか?

を調べてみる切り口もあります。

 

なにより

おもしろそうだからチャレンジしてみる!

という視点は大事だと思います!

 

特に、なぜなぜ分析が大切ですね!

 

※樹木葬(愛知県)、8月


フィールドワーク

プロジェクトでは

フィールドワークして一次情報を

どれだけ集めて分析するのか

ということが求められます。

 

多くの知り合いに協力してもらうことができ、

夏の期間(7~9月)にかけて

約30件のお寺へインタビュー調査しました。

 

この人脈があったのは

お寺をテーマにして良かったことの1つです。

 

他にも、お寺への興味や関心が、

どれだけ自分にとって原動力となるのか

プロジェクトを進める中で実感しました。

 

プロジェクトに関わる情報は、

いつの間にかたくさん蓄積されていて、

論文の執筆へ大いに役立ちました。

 

やはり自分が身を置いてきた業界で人脈があり、

興味を持って取り組めるテーマがいいですね!

 

※ゼミ合宿(富山県)、1月

 

論文執筆

執筆は早い人だと12月中には書き終えています。

 

恥ずかしながら、

見習ってはいけない例ですが

私の記録を紹介します。

 

まず、年末年始に改めて

先行研究や参考文献をインプットしていました。

 

1月中の進捗については下記の感じです。

(保存ファイルの記録。括弧内は書き進めた章など主な内容です。)

 

1/8  1万5千字 33ページ 初稿

(サマリ、仮説、検証途中)

 

1/18  3万6千字 59ページ 第2稿

(序論、背景、検証)

 

1/25  5万9千字 83ページ 第3稿

(先行研究、考察、結論)

 

1/27  5万4千字 67ページ

(文章校正、字数圧縮)

 

1/30  5万4千字 66ページ 締め切り

(各種図の作成、何度も見直し)

 

1月、ラストで追い上げましたが、

非常に危ない例です。


 もう一度言います。


執筆は早い人だと12月中には書き終えています!


とにかく早めに全部書き終えて

安心することが大切ですね。 

 

あと締切前日には、

心優しい同期に半日かけて全文読んで頂き、

誤字脱字などの明らかな表記ミスの指摘や、

感想やフィードバックを頂きました。

とてもありがたいことですね。

 

単純なことでも自分では気付かなかったりするので

論文提出前には、

できれば誰かに読んでもらうことをお勧めします!

 

以上、個人的な経験を述べましたが、

みなさんの参考に少しでもなったら幸いです。

 

※ゼミ合宿(富山県)、1月

 

最後に、、、

残すところ、

学生生活もあとわずかとなりました。

 

1年間いろいろなことがありましたが、

イノベーション・マネジメント研究科の

同期には大変お世話になりました。

 

多くの同期に迷惑をかけ、

自分ひとりの力では

乗り越えられないことばかりでした。

 

グループワークや実習で

ともに高め合い、学び、ごはんしたり、出かけたり、

とても楽しい日々でした。

 

この 1 年間は、私にとって人生の財産です。

卒業後も、長いお付き合いができることを願っています。

 

ありがとうございました!

そっしんでした。

 

※市ヶ谷キャンパス、7月