テレマークの要塞
1965年 イギリス・アメリカ合作映画
監督 アンソニー・マン
脚本 ベン・バーズマン
原作 クヌート・ハウケリード
出演 カーク・ダグラス
リチャード・ハリス
→ダンブルドア
⚫︎あらすじ
1942年、ノルウェーのテレマーク地方にある重水工場がナチスに接収され、原子爆弾の開発に必要な重水が大量生産されていることが分かる
レジスタンスのクヌートは工場の機密情報を入手し、オスロ大学の数学者ロルフ博士に見せた結果、その危険性が明らかになり、2人は連合軍に知らせるためイギリスへ向かう
イギリス軍はナチスの原爆計画を阻止するため、重水工場破壊作戦を決定するが、派遣されたコマンド部隊は輸送機の墜落で全滅してしまう
ロルフとクヌートたちレジスタンスは、援軍なしで工場に潜入し装置を爆破することに成功する
しかし、工場はまもなく再稼働し、完成した重水をドイツ本国へ船で運ぶ計画が進んでいることが判明する
ロルフ、クヌートたちは、重水を積んだ鉄道連絡船に時限爆弾を仕掛けて沈めるという最後の作戦に挑む
⚫︎感想
原子力爆弾の開発で、一歩リードするドイツの施設や運搬ルートを爆破したレジスタンスがいたという実話です。
この物語の原作者が、実際に爆破したノルウェーの軍人なんだそうです。
ナチスドイツが占領していたノルウェーの都市、テレマークでの出来事を描いています。
スキーのテレマークの語源になった街なんですね。
重水は核融合反応の燃料として利用されるものだそうです。
その重水を作る工場を爆破し、後から追加で作り出した重水も輸送船を爆破することでドイツ軍の原子力爆弾開発を遅らせることに成功しました。
もしもドイツが先に原子力爆弾を開発していたら、広島や長崎に原子力爆弾が投下されることの無い歴史だったのかもしれません。
⚫︎テレマーク県
すごくスキーするシーンが多いなぁ、なぁーんて思っていたら、何とテレマークスキー発祥の地でした。テレマークとは片方の膝を曲げてターンする独特の姿勢が特徴で、現代スキーの原型とも言われます。
ソンドレ・ノールハイムという人がこの地方でスキー板の改良やターン技術を開発し世界に広めました。
昔からスキーを使用したノルウェーはノルディックスキーの発祥地でもあるそうです。
⚫︎重水とは
水素の99.98%は普通の水素Hです。ですがほんの少しだけ重い水素、重水素Dと、もう少し重い水素トリチウムTがあります。
水はH2O、重水はD2Oで表します。重水は「中性子をゆっくりにする」性質があるため、昔の核研究や一部の原子炉で使われていました。
ロルフ博士は「重水が必要かわかるのはアインシュタインかオッペンハイマーだ」と言っていました。アインシュタインはユダヤ系ドイツ人でアメリカに移住し、オッペンハイマーはアメリカ人ですが家族はドイツ系アメリカ人です。そう考えるとドイツ人って頭が良いですよね!
ん?ユダヤ人が良いのか?
何にしても、科学者が1番怖い人なのかも知れませんね。
⚫︎リチャード・ハリス
レジスタンスのクヌート役を演じたリチャード・ハリスは、後にハリー・ポッターの初代ダンブルドア校長を演じます。




