ウォンカとチョコレート工場のはじまり
2023年 イギリス・アメリカ合作映画
監督 ポール・キング
脚本 ポール・キング
原作 ロアルド・ダール
出演 ティモシー・シャラメ
⚫︎あらすじ
若きチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と交わした「世界一のチョコレート店を開く」という約束を果たすため、一流の職人が集まるグルメ・ガレリアへとやってきます。
彼は魔法のような材料で、食べた人が空を飛ぶなどの不思議な体験をする「魔法のチョコ」を作り、またたく間に街の人々を虜にします。しかし、そこは「夢見ることを禁じられた町」でした。
町を牛耳る「チョコレート組合」の3人組は、ウォンカの才能を恐れて彼を追い出そうと画策し、警察や神父までもチョコで買収して妨害を繰り返します。
さらに、無知ゆえに強欲な宿屋の女主人に騙されたウォンカは、莫大な借金を背負わされ、過酷な労働を強いられることになります。
逆境の中、ウォンカは同じ宿屋に囚われていた少女ヌードルや仲間たちと協力し、秘密のチョコ販売を続けます。
そこに、かつてウォンカからチョコを盗まれたと主張するオレンジ色の小さな紳士、ウンパルンパも現れ、事態はさらに賑やかになっていきます。
数々の困難や陰謀を乗り越え、ウォンカは知恵と魔法、そして仲間との絆を武器に、ついに世界一のチョコレート工場への第一歩を踏み出します。
⚫︎感想
ウォンカのファッションがワンピースのサボみたいに見えました
泊まるところの無いウォンカは、無料で泊まれる宿屋に連れて行かれて、よくわからない契約書にサインしてしまい奴隷のように働かされます
奴隷が無償で働くことで儲けが出る、イギリスのやり口だと思いました
ヨーロッパには奴隷制度的な感覚が伝統的にあるんだと感じます
魅力的なウォンカのチョコレートを、別のチョコレート工場の社長たち3人が、この街で商売をできないようにする物語
このやり方にも西洋文化を感じました
頭がいいというか、ずる賢いというか、最近では禁止されている談合や独占販売を垣間見る感じがしました
字が読めないと騙される
目立ちすぎはツブされる
警察にはワイロを送れ
などなど勉強が詰まった映画でした
面白いし、イギリス特有のハリーポッター感のある映画ですが、「チャーリーとチョコレート工場」との違いがあります
ウォンカの父が出てこないんです
ウォンカは母と二人暮らしなんです
原作小説『チョコレート工場の秘密』では、実はウォンカの両親についてはほとんど触れられていないそうです
そのため、それぞれの監督が自由に「ウォンカのバックボーン」を解釈して描いているんです
新しい想像をして物語がどんどんと発展していくんですね
自転車がやがてバイクに発展するような感じなんですかね
⚫︎英国人にとってチョコは別格?
イギリスは世界でも有数の中毒的な「チョコ大好き国家」です。イギリス人の約95%がチョコレートを食べ、そのうちの約6割は毎日のように口にしています。年間の消費量は世界でもトップ5に入り、国民食といえる存在です。
イギリスといえば紅茶ですが、そのティータイムにもチョコレートが欠かせません。イギリスには「金曜の夜に一週間頑張った自分へ」とチョコレートを楽しむ習慣もあります。また仕事の合間や、雨の多い日の気分転換に濃厚なホットチョコレートを楽しむのも定番なんです。
イギリス人にとってチョコレートは生活に溶け込んだ文化なんですね。
⚫︎大英帝国搾取の歴史への風刺
イギリス(およびヨーロッパ諸国)は、かつて植民地からカカオや砂糖、茶などの資源を安く、あるいは強引に持ち帰ることで発展した歴史があります。
⚫︎ カカオ
歴史上、カカオは非常に希少で、かつてのアズテック文明(アステカ文明)などでは「通貨」として使われていました。ウンパルンパの故郷「ルンパランド」において、カカオは単なる食べ物ではなく、部族の誇りや経済の基盤であるという設定があります。
カカオは中南米原産の植物ですが、イギリスやフランスがアフリカに持ち込んで作らせていたのです。そのため西アフリカのガーナなどがカカオの産地になりました。
カカオには脳を活性化させるテオプロミンが含まれていて、脳の血流を良くし、思考力を高めます。またセロトニン(幸せホルモン)の分泌を促し、気分を穏やかにします。ウォンカの作るチョコを食べた人々が、悩みを忘れてハッピーになったり、不思議な力が湧いてきたりするのはこのためです。
ただ犬や猫には毒になるため、絶対チョコは食べさせてはいけないそうです。
チャーリーとチョコレート工場↓




