しあわせの隠れ場所
2009年 アメリカ映画
監督 ジョン・リー・ハンコック
脚本 ジョン・リー・ハンコック
原作 マイケル・ルイス
出演 サンドラ・ブロック
アメリカンフットボール選手マイケル・オアーの実話をもとに、黒人少年と裕福な白人一家との出会いが互いの人生を変えていく物語
⚫︎あらすじ
ある凍える夜、Tシャツと短パン姿で一人歩いていた黒人青年に、裕福な白人家庭の母リー・アンが気づき、行き場のないマイケルを自宅に泊める
一晩だけのつもりだった厚意はやがて、部屋とベッド、食事と衣服を与え、本当の家族として迎え入れる決断へと変わっていく
無口で不器用だが、優しく守りたい相手には身を張るマイケルの性格に気づいたリー・アンは、彼の学校生活と将来を真剣に考え始める
圧倒的な体格と身体能力を持つ彼はアメリカンフットボール部にスカウトされ、最初はルールも分からないが、「家族を守るように仲間を守る」ことを意識することで、攻撃からクォーターバックを守る要のポジション“ブラインドサイド”の才能を開花させていく
成績不足という壁には家庭教師の助けを得て挑み、必死の勉強で大学進学条件を満たすまでに成長する
その一方で、マイケルが白人の裕福な家庭に迎えられたことに対する周囲の偏見や、「有望選手を自分たちの母校に入れるためではないか」という疑いの目が向けられ、彼自身も自分の居場所と選択に揺れる
一度はスラム街に戻り、かつての仲間と言い争いになって暴力事件を起こしかけるが、リー・アンは危険な地域まで彼を探しに行き、恐れずに向き合うことで、マイケルは本当に守りたいものが何かを再確認する
最終的に彼は自分の意思で進学先を選び、家族と共に新たな一歩を踏み出す
⚫︎感想
すごく大きな黒人青年を裕福な白人女性が家に連れて帰るんです。ちょっとその時点で違和感がある映画でした。
確かに人種差別をしない白人もいるんでしょうけど、家には年頃の娘も暮らしていますからねぇ…。
でも黒人青年マイケルの優しい性格を知った女性は、部屋を与え、家族同様に暮らし、車まで買ってあげるんです。
そしてマイケルは学業も身につけて、アメリカンフットボールの注目選手として、有名大学から引っ張り凧になります。
こんなことって、本当にあったことなの?と思いましたが、実話のようなんです。
黒人に対して酷いことをする映画ばかりのアメリカ映画の中では、珍しく良い映画でした。
⚫︎ところが訴えられていました!
夫妻はオアーの名前と物語を利用して映画の興行収入などから利益を得ていましたが、オアーには還元されなかったと訴えられています。
自身が騙され、財産管理権を奪われたと主張し、後見制度の取り消しと損害賠償を求めているそうです。
⚫︎マイケル・オアー
元NFL選手で映画「しあわせの隠れ場所」のモデルになりました。
マイケル・オアーは、自身を養子にしたとされていたトゥーイー夫妻が実際には後見人制度の手続きを行い、その過程で金銭的な利益を得ていたとして、彼らを提訴しました。
そして映画の内容は事実と異なり、自身を搾取していたと主張し、世間の注目を集めました。
⚫︎サンドラ・ブロック
1964年7月26日〜
2人の養子がおり、息子はルイ(Louis)、娘はライラ(Laila)です。2人とも黒人のお子さんです。ブロックは仕事と子育てを両立させながら、特に人種差別など社会的な問題にも意識を向けた子育てを行っています。


