オーメン
1976年 アメリカ映画
監督 リチャード・ドナー
脚本 デヴィッド・セルツァー
出演 グレゴリー・ペック
オーメンとは前兆や予兆という意味。6月6日6時に生まれた悪魔の子ダミアン。5歳の誕生日を迎えた日から次々と不吉な事件が起きだす…
⚫︎あらすじ
6月6日午前6時、アメリカの外交官ロバートは、ローマの病院で妻ケイトが産んだ赤ん坊が死産したことを知らされる
ショックを受ける妻を気遣ったロバートは、同じ日に生まれた身寄りがない孤児を、妻に黙って我が子として引き取り「ダミアン」と名付けて育て始める
ダミアンはすくすくと成長したが、5歳の誕生日を迎えた頃から周囲で不吉な事件が頻発し始める
誕生パーティーの最中に乳母が謎の自殺を遂げ、ダミアンを教会へ連れて行こうとすると激しく暴れ狂う
やがてロバートのもとに神父が現れ、「ダミアンの正体は世界を滅ぼす悪魔の子だ」と警告する
最初は信じなかったロバートだったが、警告した神父や、不審に思った写真家が次々と凄惨な怪死を遂げ、さらには妻のケイトまでもがダミアンによって突き落とされ、命を落としてしまう
数々の恐怖を目の当たりにしたロバートは、ついにダミアンの頭に悪魔の数字「666」のアザを発見し、彼が本物の悪魔の子であることを確信する
ロバートは世界を救うため、悪魔を殺すことができる特殊な短剣を手に取り、実の子のように育ててきたダミアンに刃を向ける
⚫︎感想
怖いオバケが出てくる映画では無いです。
6月6日午前6時に産まれた悪魔の子が、生き延びるために、人間社会で偉い人の子と入れ替わって成長していくって言う話しです。(欧米では6月6日に出産予定日だと、前後にずらす傾向があるみたいです)
悪魔が人間を上手く誘導していくので、悪魔の存在に気づいてしまった人たちは、次々と悪魔の力で不審死をとげてしまうんです。
幽霊やお化けが出て来ないので、それほど怖いとは思いませんでしたが、悪魔の存在を信じている人たちには、何とも言えない怖い映画なんだと思います。
⚫︎主演はグレゴリー・ペック
主人公のアメリカ外交官は、ローマに赴任中、6月6日6時に妻の出産のために病院に向かいます。
そのロバート役は「ローマの休日」のグレゴリー・ペックです。グレゴリー・ペックは「オーメン」でもローマにいたんですね。
6月6日朝6時のローマは、まだ真っ暗な朝でした。ローマはサマータイムで1時間早くなっているため、実際には朝5時ごろだということのようです。
また「オーメン」とは前兆や予兆という意味で、悪魔が生まれる朝はヤミ(暗い暗黒)を演出したかったそうです。
悪魔の子「ダミアン」はサマータイムに合わせてないんですね。
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⚫︎スーパーマンの監督
監督リチャード・ドナーは、1964年「トワイライト・ゾーン」、そして1976年「オーメン」、1978年「スーパーマン」を撮りました。
⚫︎黙示録の予言
『ユダヤの民がシオンに戻る時、すい星が空を裂く、神聖ローマ帝国が勃興し、あなたと私は死ぬ。永遠の海より彼は立ち、両岸に軍を並べ、兄弟同士を戦わせる、人類が滅びいなくなるまで』
これは映画の中で作られた予言書だそうですが、本当の黙示録にも似た様なことが書かれているそうです。
キリスト教の終末論(予言)では、世界に散り散りになったユダヤ人がシオン(エルサレム)に戻り建国することが、世界が滅びに向かう最初の合図(前兆)とされています。
現実世界では1948年にイスラエルが建国されたため、映画の中では「すでに悪魔が誕生する条件が揃ってしまった」という意味を持ちます。
かつてキリスト教を国教とし、全ヨーロッパを支配したローマ帝国の復活も予言の条件です。
劇中では、1957年にローマで署名されたヨーロッパ経済共同体(EEC/現在のEUの土台)の結成が、形を変えた「ローマ帝国の復活」を意味していると解釈され、不吉な現実味を持たせています。
なんだかオーメンの怖さは欧米の宗教観が関わる深い意味があるようです。
キリスト教徒やユダヤ教徒ではない日本人には、よくわからない本当の意味での怖さがあるみたいです。
実際にイスラエルを中心にして戦争が起きていますし…。




