ティアーズ・オブ・ザ・サン


2003年 アメリカ映画

監督 アントワーン・フークア

脚本 アレックス・ラスカー

出演 ブルース・ウィリス

   モニカ・ベルッチ


内戦下のナイジェリア。米海軍特殊部隊“シールズ“のウォーターズ大尉の部隊は、現地で医療活動する女医リーナの救出を命じられた。だが、リーナは難民の救出を訴える…



⚫︎あらすじ


(ナイジェリア紛争での殺戮シーンが映し出される中、ニュースキャスターが事態を読み上げる)


ヤクブ将軍は、クーデターを起こして、アズーカ大統領の民主政権を転覆する


人口1億2千万、250の民族を抱える国で、火種となるのはイスラム教フラニ族とキリスト教イボ族の反目だ


クーデターに勝利したフラニ族は数万人を処刑する、イボ族は殺戮を恐れ逃げている


この事態を国連はどう対処するか…


油田の権利をめぐる部族対立で、大統領一家は全員が殺される


ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)のウォーターズ大尉(ブルース・ウィルス)にアメリカ人女性医師リーナの救出命令が降る


ウォーターズと7人の部下は難なくリーナのもとに到着するが、彼女は患者と一緒でなければ脱出しないと主張してきた


しかしウォーターズは命令通り彼女だけをヘリに乗せて飛び立っていく


しかし、ヘリから見える惨劇を目にして、引き返し、子供と病人をヘリに乗せ、他の歩ける者はウォーターズの部隊と徒歩でカメルーンへの脱出を遂行する





⚫︎感想


ブルース・ウィルスが数々の難関を乗り越えて帰還するシーンは、アルマゲドンを思い出しました


髪の毛が無くても本当にカッコいい俳優と言えばブルースウィルスなんじゃないでしょうか


男の色気がありますよねー


案の定、最後には女医のリーナはウォーターズ大佐に惚れてました



⚫︎ナイジェリア


アフリカ大陸の西部にあり、国土は日本の2.5倍もあります。西からニジェール川と東からべヌエ川が交差してYの字のように国内を流れています。


Nigeria(ナイジェリア)の北には、Niger(ニジェール)という国があります。どちらの国にもニジェール川が流れていて、ナイジェリアは元イギリス領、ニジェールは元フランス領です。ちなみにニジェールの上にあるアルジェリアとは何の関係性も無いそうです。


アフリカ大陸には、もともと“国”という概念は無く、多くの部族がそれぞれに暮らしていました。


砂漠に近いナイジェリア北部ではエジプトなどとの貿易をしてきたためイスラム教が入ってきています。


それに対して南部からのはイギリスの植民地支配によってキリスト教が入ってきます。


歴史をさかのぼると大航海時代に新大陸が発見されます。新大陸はサトウキビの生産などに適していたので、アフリカ大陸の黒人たちを奴隷として大量に新大陸に運びました。その対価として西欧諸国は武器をアフリカに持ち込みました。


先立って産業革命をしたイギリスでは、新大陸からの甘い砂糖を与えることで労働者階級の人たちを休ませずに働かせることができるようになり、ますます生産力が向上しました。


イギリスからナイジェリアに武器を売る、ナイジェリアからアメリカ大陸に黒人奴隷を売る、アメリカ大陸で取れた砂糖をイギリスに送る、これが、いわゆる三角貿易です。そのためナイジェリアの海岸は奴隷海岸と呼ばれています。


ナイジェリアは1960年に独立して、1967年〜1970年は実際に内戦が起こり民主政権と軍事独裁政権が繰り返していました。現在ではアフリカ大陸1位の経済大国で2015年の経済規模は世界20位です。人口は2億人を超えて世界7位です。ですが治安は悪く旅行には行かないように外務省から指示されています。



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