犬と私の10の約束
監督 本木克英(もときかつひで)
脚本 川口晴
出演 田中麗奈
加瀬亮
福田麻優子
高島礼子
豊川悦司
函館で暮らす少女・あかりが、ある日迷い込んできた子犬に“ソックス”と名付けて飼うことに。あかりは母から犬を飼うときの“10の約束”を教えてもらいます。
⚫︎あらすじ
はじめに神は人間を作り給うた
そして人間がかくも弱いのを見て
神は人間に犬を与え給うた
動物学者 アルフォンス・トゥスネル
中学生のあかり(福田麻優子)は、大学病院に勤務する多忙な父(豊川悦司)と、絵の上手い優しい母(高島礼子)と函館で暮らしていた。
ある日、庭に迷い込んだ子犬を飼うことになる。しかし母は病に倒れてしまい、あかりと父と犬(ソックス)の生活が始まる。
病院で母はあかりに「犬を飼うなら、このことを守ってね」と言う。
1.私の話をがまん強く聞いてくださいね
2.私を信じて、私はいつもあなたの味方です
3.私とたくさん遊んで
4.私にも心があることを忘れないで
5.ケンカはやめようね、本気になったら私が勝っちゃうよ
6.言うことを聞かないときは理由があります
7.あなたには学校もあるし友達もいるよね、でも私にはあなたしかいません
8.私が年をとっても仲良くしてください
9.私は十年くらいしか生きられません だから一緒にいる時間を大切にしようね
10.あなたとすごした時間を忘れません
私が死ぬ時、おねがいします、そばにいてね
その後、母は亡くなってしまう。家事をしたことの無い父はどうしたらいいか迷う。すると看護婦が言う。
「私も中学の時に母が亡くなって、父と兄だけになりましたよ。家事なんて何にも出来ないけど何とかなります。部屋はごちゃごちゃで、食事はコンビニばっかだし、アイロンなんて誰も掛けられない。でも私たちちゃんと生きてますよ、普通に」
その後、父は転勤になる。あかりは親友の進にソックスを一時的に預かってもらい札幌に向かう。
進は後にクラシックギターでパリの音楽学校に行くことになる。見送りのため、あかりは父とバイクで函館に向かうも、父に急患が入りあかりだけが向かう。
あかりは見送りに間に合わず、父は大した事のない呼び出しだったことに腹を立て、あかりを思い大学病院を辞めてしまう。
函館に戻り、またあかりと父とソックスの生活が始まる。
7年後、あかり(田中麗奈)は獣医になり、進(加瀬亮)は帰国してギタリストになっていた。ふたりは再開し、恋に落ちる。
しかし進は事故に遭い精神的ショックで、ギターを弾けなくなってしまう。あかりはソックスを進にあずけてアニマルセラピーを試みる。
ソックスにより進は立ち直るも、ソックスの寿命10年がやってくるのだった…
⚫︎感想
少しだけ犬の気持ちがわかる映画です。
犬を飼うときの10の約束があるんですね。『犬の十戒』と言い有名らしいですが知りませんでした。犬には人を癒やす力があるんですね。
函館山に登るケーブルカーから映画は始まります。函館の街はよく映画の舞台になりますね。小高い坂の上から海が見える風景は大好きです。それから路面電車が走っている街も大好きです。
福田麻優子さんが大人になって田中麗奈さんになる、この人選はお見事です。似た雰囲気の二人に何の違和感も無く見ることができました。加瀬亮さんのこども時代も雰囲気が似ていました。
娘を残して逝ってしまう母が自分の死期を知り、ソックスに娘を託したんでしょうねぇ。優しい気持ちになる、そして少し泣ける、そんな映画です。
⚫︎色々な「犬の十戒」があるようですよ。
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