刑事ジョン・ブック 目撃者
1985年 アメリカ映画
監督 ピイター・ウィアー
脚本 ウィリアム・ケリー
出演 ハリソン・フォード
ケリー・マクギリス
ルーカス・ハース
アーミッシュの子供が殺人現場を目撃してしまいます。刑事ジョン・ブックがその子供に犯人の面通しをすると何と犯人はジョンの同僚でした…
⚫︎あらすじ
1984年、アメリカのペンシルバニア州にあるアーミッシュの村から、夫を亡くした女性とその子供が親戚の家に行くため電車に乗り込みます。
途中の乗り換え駅のトイレで子供は殺人現場に遭遇してしまいます。
刑事ジョン・ブックが子供に犯人の面通しをさせると、何と殺人犯は同僚の麻薬取締官でした。
ジョンがそのことを警察の上司に告げると、すぐにジョンを犯人の警官が殺しに来ました。
警察内に犯人グループがあることを知った
ジョンは、犯人を目撃した子供が危ないと直感して母子を連れて街を出るのでした。
母子を連れてアーミッシュの村まで来たジョンでしたが、さっき犯人が襲っできた弾がジョンに当たっていたのです…
⚫︎感想
アメリカにはアーミッシュって言う人たちがいることを知りました。
アーミッシュの人たちはユダヤ人なのかな?と思うような黒服に黒い帽子をかぶっています。
彼らは昔ながらのやり方で生活するため、電話も車も使いません。鐘を鳴らして危険を知らせたり、馬車で移動したりします。
そして何より、みんなが集まって力を合わせて家を建てるシーンにはすごいなぁ…と感心しました。
⚫︎アーミッシュ
キリスト教ルター派でスイスで生まれた一派です。厳格な決まりごとがあるなかで生活をしています。
他者と交わると教会の純粋さを守れないためアーミッシュだけでまとまって生活しています。
⚫︎アーミッシュの戒律(一部)
快楽を感じてはいけない
交通手段は馬車
怒ってはいけない
喧嘩をしてはいけない
読書をしてはいけない
化粧してはいけない
⚫︎ラムスプリンガ
アーミッシュには16才から成人になるまで外の世界で過ごす期間があります。アーミッシュの戒律から離れて音楽を聴き、快楽を感じても良い期間です。
その期間は『Devil's Playground(悪魔の遊園地)』という映画にもなっているそうです。
ラムスプリンガの後にアーミッシュに戻らないという選択も出来るようですが、二度と家族には会えなくなります。そのためか95%はまたアーミッシュに戻るそうです。
⚫︎街に出たらイギリス人には気をつけて
アーミッシュはイギリス人嫌いなの?と思うようなセリフがあります。
実はアーミッシュにはドイツ語に似た“ペンシルバニアダッチ”という独自の言語があります。
アーミッシュはペンシルバニアダッチ以外の言葉を使う人を全て“イングリッシュ”と呼んで区別しています。
つまり、はじめて村を出る子供に「アーミッシュ語以外の言葉を話す人には気をつけて」という意味なんですね。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』はアーミッシュの人たちの存在や生活を世に広めました。ジョンとレイチェルがお互いに惹かれあうも、住む世界が違うために別れていくんですねぇ。
35万人もいるというアーミッシュの文化に触れて見たくなりました。
ピイター・ウィアー監督作品紹介
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