いまを生きる


1989年 アメリカ映画

監督 ピーター・ウィアー

出演 ロビン・ウィリアムズ



厳格な学校に赴任した教師は詩を通して人生を教えようとしました。


広い視野で物事を見ることが大事なんだと教わりました。



⚫︎あらすじ


1959年、アメリカバーモント州の高校に新任の教師キーティングが来ました。


厳格な規則に縛られていた生徒たちは、キーティング先生の今までと違った破天荒な授業に戸惑いながらも、詩や人生の素晴らしさを説く先生に惹かれていきました。


ある日キーティングは机の上に立ち

「物事は全て別の視点から見なければならない、ここからは全く違った世界が見える」と言って生徒も机の上に立たせます。


生徒たちはキーティングが昔この学校で「死せる詩人の会」というものを作っていたことを知ります。


キーティングの生徒たちは、自らに問い、本当にやりたいことを口に出して詩にする「死せる詩人の会」を復活させるのでした。


そこで自由に自分の思いを口に出して言うのでした。


本当にやりたいことは何なのか⁈

口に出して言うことで生徒たちは自分の本当の思いがわかるのでした。


ニールは本当の自分は演劇をやりたいと気付き、学校で素晴らしい演技をしますが、厳格な父親に「くだらない」と言われて家に連れ帰られてしまいます。


ニールは夢が破れてしまい、その晩に父の銃を使って自殺してしまいます。


校長はキーティングが生徒をそそのかしたとして転任を命じます。


学校を去るときに、キーティングのクラスでは校長が代理で授業をしていました。


その授業中、キーティングが教室に忘れ物を取りに戻ると数人の生徒たちは机の上に立って見送るのでした。



⚫︎感想


ちょっとハリーポッターっぽい制服


昔のアメリカってイギリスっぽいよね


先生はグッドモーニングベトナムのロビン・ウィリアムズ


「言葉や理念は世の中を変えられる」


「森の分かれ道で人の通らぬ道を選ぼう

すべてが変わる」 byフロスト


自分だけの歩み 自分だけの方角を

見つけ出せ


自分に自信を持ち

他人から批判されようと

バカにされようともだ


厳格な学校で校長による体罰は

クリケットのバットで尻をたたく


厳格な父親は息子の話しなんて聞かず

自分のしもべか奴隷のように扱う


挙げ句の果てに最愛の息子を亡くす

自業自得だよ


ピストルが家にあるのも問題だな

日本人からすると


白人の映画はいっつもパーティー

酒、タバコ、異性交遊、ケンカ


黄色人種にはあまり無いこと


情熱的だよね

でもウイルスが蔓延しそうだな

イスラムの女性には性病が少ないって

外で顔を見せないからね


キーティング先生が教室から出て行く時は感動したな



自分の生き方が成功した人ほど

自分は正しいと考えて

子供に同じ生き方を押し付ける

そんな感じがします。



*ロバート・フロスト(アメリカの詩人)


The road not taken

歩む者のいない道


黄色い森の中で道が二つに分かれていた
残念だが両方の道を進むわけにはいかない
一人で旅する私は、長い間そこにたたずみ
一方の道の先を見透かそうとした
その先は折れ、草むらの中に消えている

それから、もう一方の道を歩み始めた
一見同じようだがこちらの方がよさそうだ
なぜならこちらは草ぼうぼうで
誰かが通るのを待っていたから
本当は二つとも同じようなものだったけれど

あの朝、二つの道は同じように見えた
枯葉の上には足跡一つ見えなかった
あっちの道はまたの機会にしよう!
でも、道が先へ先へとつながることを知る私は
再び同じ道に戻ってくることはないだろうと思っていた

いま深いためいきとともに私はこれを告げる
ずっとずっと昔
森の中で道が二つに分かれていた。そして私は・・・
そして私は人があまり通っていない道を選んだ
そのためにどんなに大きな違いができたことか



フロストのもう一つ有名な詩を


目隠しした馬の様に範囲の限定された目的は、必ずその持ち主の視野を狭くする


これ、「机の上から見なさい」ってことですよね。


たしかに「詩」って心に残るかも!