世界のニュースを日本人は何も知らない

シリーズの第3段です。

今回も面白い内容でした。気になるところを少しだけご紹介します。



⚫︎日本でDXが進まない理由


ヨーロッパでは人件費は高く、しかもあまり働かないのでDXを進めて効率化を進めるしかないなです。


欧州では管理側がうまく回る仕組みを工夫しなければならず、システム化がもっともコストがかからないので進んでいきます。


人を訓練するよりも、機械のほうが手っ取り早くて確実なのです。


日本ではそのような環境でないために効率化することの動機が薄いのです。



⚫︎欧州は東京オリンピックをガン無視


体操、陸上、水泳などオリンピック種目は裕福な層がやるスポーツです。


ヨーロッパには体育館やプールなどは中流以上の私立学校にしかありません。


日本のアニメにある「部活に青春をかける」なんていうのは経済的に恵まれた人だけの話です。


オリンピックの起源は貴族のお遊びです。そのため庶民的なサッカーは貴族のスポーツにふさわしくありません。そのため今でも中心的な競技としては位置づけられないのです。



⚫︎日本は意外にも多様性に寛容な国


オリンピックでは、バスケットの八村塁選手や柔道のウルフ・アロン選手が活躍しました。


しかし、このように海外にルーツを持つ人が活躍することはアジア圏では驚くべきことなんです。


日本は大陸文化のロシア、中国、韓国とは違い、太平洋諸島のインドネシアなどに近いアジア太平洋文化圏です。


そのため外部の人々や文化を受け入れてきた島国特有のゆる〜い国なのです。



⚫︎動画で日本は大人気


京都や富士山ではなく、スーパーマーケットや駅やパチンコ店など日常に人気があります。


それはどこにもゴミが無く、住民のモラルが高く清潔なところに注目されているからです。



⚫︎海外より進んでいた日本の漫画


ヨーロッパの絵画は一般大衆向けではなく、お金や権力を持った人たちが自分の力を誇示するためでした。ですが日本では鳥獣戯画のように動物を擬人化したものがあります。


強い女性が主役のマンガ「リボンの騎士」「ベルサイユのばら」「美少女戦士セーラームーン」などがあります。


多国籍なキャラクターが登場する「サイボーグ009」や、障害者が主人公の「ブラック・ジャック」「座頭市」などもあります。


ロボットが主人公の「鉄腕アトム」もキリスト教圏では“人間は神が創造したもの”なのでありえないことです。



⚫︎フランス人は人の目を気にしすぎる


フランス人はいつもきれいな格好をしないといけないから精神的な疲労がすごいんです。


フランス女性は肌を見せるのが当たり前です。それは1960年代の女性解放運動から来ています。


性の解放の流れを受けて女性が肌を出すファッションが自由のシンボルなのです。



⚫︎バングラデシュはドラえもん放送禁止


インドやバングラデシュでドラえもんはヒンディー語で放送されています。


マンガの内容に問題はなくてもバングラデシュの公用語であるベンガル語よりもヒンディー語が上手くなるのを問題視されて禁止になりました。


トトロや千と千尋の神隠しも宗教的な意味合いで否定される地域もあります。


これは途上国だけの話ではなく、アメリカ南部のような原理主義的なキリスト教信者の人たちの間では進化論を肯定するアニメやドラマは拒否されます。



⚫︎2020東京オリンピック開会式


振付け師のMIKIKOさんの原案ではアニメ「AKIRA」のバイクが登場するはずでした。


そして任天堂の“かわいい”スーパーマリオやポケモンが登場するはずでした。


それを電通がいちゃもんをつけて無くなり、ひどいプロジェクトが完成してしまいました。



⚫︎イギリス王室


2021年ヘンリーとメーガンはTIMEの表紙を飾りました。


しかし、イギリスからすれば旧植民地で格下であるアメリカの雑誌の表紙を飾るようなことが許せないのです。



この本を読んで、日本には世界に売り出せるものが沢山あることに気付かされます。


多種多様なマンガやアニメ、品質の良い文房具や家電、美味しい食品や様々な菓子、独自文化の盆栽や錦鯉などのオリジナルコンテンツがあります。


日本は独特な文化を持った国だということをもっと認識して、クールジャパンを世界中に発信していきたいですね。



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