第10部 ブルー・スウェアー 第6章 戻りたい | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

俊也は病院に戻る頃にはすっかり日が暮れて落ちていた。まだ愛那の意識が戻ったという電話は健三からきていなかった。俊也は生きている心地がしなかった。いつすぐに容態が変わるかわからないという状態に生きている心地がしなかった。この張り詰めた緊張状態から解き放たれたい気持ちで一心だった。同時に早く、意識が戻るなら戻る、駄目なら仕方ないと自分に言い聞かせていた。だからこの張り詰めた緊張状態から苦しすぎて、解放されたかった。それにしてもこないだまで、金沢にいくことを楽しみにしていて、連絡を取り合っていたのに、まさかこんな事になるとは夢にも思わなかった。

(何故なんだ?どうしてなんだ?)俊也はあまりに唐突な出来事にまだ心の中を整理出来ずにいた。肩を落としながら再び、病院にむかった。

病院の廊下には健三が長椅子に座っていた。顔は明らかにつかれた顔をしていた。その隣には松下結衣の母親が取り乱していたときとは打って変って静かにして座っていたが、顔は険しい表情(かお)をしていた。到着してから6時間が経過した頃だった。

救急治療室の自動ドアが開くと、医師の井上が出てきた。表情(かお)は明らかに疲れた表情(かお)をしていた。

「はぁー」と肩を落とすように小さなため息をもらした。結衣の母親と健三は思わずたちあがった。

「先生!!娘の容態はどうでしょうか?」健三は疲れた表情の井上に話しかけた。

「どちらのお嬢さまですか?」井上は疲れきった表情で頭が回らないと言わんばかりにきいた。

「私は及川です!」

「・・であれば私が担当しましたが、まだ意識不明です」

「・・・どうなんですか?」

「さぁ、何とも言えないですね!!あとはもう少し容態を慎重に見極める必要がありますね!」井上は判断に困っているような顔でいった。

「・・・」

「とりあえず、もうしばらく様子をみるしかありませんね!」


p.s

最近、妙に好きなことをやっていても、みえない疲労があり、、でも聞いてくれる人がいることに感謝✨✨私も変わらなきゃなー!!吐き出してばかりじゃいけないよなーって思うこの頃だけど、一昨年(おととし)の暮れからなんかご苦労が多くて💦ほんと沈みがち。でもホントつらかったとき、思いがけない人が励ましの言葉をくれたとき、嬉しかったな。去ってく人もいたけれど、えっ、こんな人がって思いがけない人が優しい言葉をくれたとき、ほんとに心ある人もいるだなって、つらいときほど身にしみました。今ではその人が人間的に大好きで、LOVEではなくLIKEに好きです!


なかなかできることじゃないことをできる人ってすごいなって思います。

なんか、懐の深さを感じたのでした。私もそういう人になりたいと思いました。今ではすごく尊敬できる人です。