第10部 ブルー・スウェアー 第6章 地獄界の住民たち | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「そうですよね。あんなに淡々として、早くにお母さんが病気で亡くなって、家のことをしっかりやるんですよ。ご飯もきちんと作ったり、掃除も真面目だし、集合時間の30分にはきちんとしている、ほんとに擦れている所がかけらもないんです!」

「でもそんな正方形な子でもあんな大事故に巻き込まれてしまうのね。人生なんてわからないものね!」

「そこなんですよね。私もあんなに憎たらしいくらい真面目でいい人なのに、あんな事故に巻き込まれてしまうなんて人生なんてわからないものだってつくづく思ったんです!だから先輩を追いかけて東京に出てきたんですよ!なのにこの惨状・・もう悲惨です」直美は半べそをかいた。

「今、バイトしているんだっけ?仕事はどう?」

「ファンクラブの委託の仕事なんですが、なんか微妙なんですよね。ファンクラブとか若い子のイメージだと思うんですが、これが年配の方々が多くて、なんか変わっているおばさんがいましてね。なんか先が思いやられる!長く続く気がしないんですよね。でも初めての仕事だから頑張りますから!」直美はしんなりとした顔でいった。

「ホントに大丈夫?心配になってきたよ!」あずさは心配そうにいった。

「なんか淡路島って何もないところで退屈極まりなかったけれど、こんなにギスギスしていなかったですよ!」

「伸び伸びしすぎて退屈な町だったわよ!」

「・・なんか地獄に放り込まれたような気がします。なんかとっても八方塞がりです!」直美は塞ぎこんだ。


p.s

今日は大好きな餃子定食でランチ!

美味しかった♪