第10部 ブルー・スウェアー 第4章 余生 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

それは今までの自分とは異なる別の思惑だった。ずっと父親に迷惑をかけないように、それなりに意識してきた。母親が亡くなってから家のことを率先してやってきた。それはそれで仕方がないことであったけれど、いつも自分のことより、家のことばかり、父に迷惑をかけないことばかりを考えながら生きてきた。そのことで同年代の人より落ち着いているとよく言われたものだった。愛那はそれは仕方ないがないとわりきって父親が大好きでもあったから別に苦しくなかったが、愛那には反抗期というものも同時になかったのも事実だった。死の淵から生還した愛那の目にはあずさは燦々と輝くダイヤモンドのように思えた。こないだは直美にどこがいいのか?と言わんばかりに醒めたようなことをいってしまったけれど、例え、綺麗なばかりの道ではなく、イバラの道でほんの一瞬(ひととき)のものであったとしてもそれでも、たった1%の輝きのために99%の安定といばらの道が果てしなく続くとしてもそれはそれでいいのではないか?愛那の心の中にはそんな気持ちが突然芽生えた。

「生きてるってことを感じたい」愛那はポツリとつぶやいた。

愛那は憮然とした表情でテレビをみていた。もう20歳にしてこの人生がすでに余生のようなものに愛那は感じられていた。

そう、すでに、余生なのだと強く思っていた。

1度は死んだ人生だったと思えば、何も失うものもないような気がした。


愛那は片方の手でテレビのリモコンを変えるとニュースが流れていた。

「10日前に起きた暴走車の衝突事故ですが、なぜあのような痛ましい事故が起きたのでしょうか?死者3名、重軽症者3名をだした、淡路島でおきたこの追突事故を検証したいと思います。現場からです。茂木さん、お願いします」アナウンサーの声に画面が切り替わった。

「はい、こちらが、死者3名と重軽症者3名をだした事故現場でございます!まだ、生々しく血痕のあとが残されています!」テレビのモニターは事故現場を残酷にも映し出していた。愛那の記憶にはほんの少し薄れかけたあの日の事故の直前の記憶がリアルに再生される。

ーきゃー、止めて、やめてー!!貴美枝の叫び声が脳裏にはっきりと聞こえるかのようにこだましていた。

「うるさいんだよっ!!」まるで何かに憑依されているかのように奈緒は狂気のような血走った目で凄いスピードで駆け抜けていく。ざわめく車内の悪夢のようなあの凍りついた騒めきに、結衣の悲鳴が愛那の記憶から消えないシミのようにリアルに蘇っていく。それぞれの想いを無視するように、引き止める想いや恐怖を他所に奈緒は死に向かって一直線に突き進んでいく。自ら死にダイブしていく瞬間が、蘇っていく。

「きゃー!!」愛那は怖くて気がつくと病室の中で叫んでいた。

声をだすと頭がきっーと痛くなったり、声帯も損傷があり、小さな声しかでなかった愛那だったのに、気がつくと病室に響きわたる声をだしていた。

「どうしたんですか?」看護師が部屋の中に入ってきて、塞ぎ込んで取り乱しているみずほに慌てていたわるように声をかけた。

「何かあったのですか?」看護師の声も入らないくらいに愛那は取り乱していた。

ー私ってそんなに魅力がないのかな?ー

奈緒の声がさまよえる亡霊のように声が何度もこだましていた。


p.s

昨日は駆け込みキャンドルレッスンでした🕯7月から大人しくするために(来年の2月から再開予定)ラスト4レッスンの内の1つでした。



とても簡単なんです。余ったジェルのかけらを寄せ集めて作るんです!なのでキャンドルを家で作るとき、余ったかけらたちは捨てずにためておくと上のような綺麗なキャンドルに様変わります!!リサイクルキャンドル♻️のようです💫


なんかインテリアにもなりますっ!!黒が効いていて素敵💘

そしてこちらのお教室が自宅から遠いので、せっかくきたついでにもう一つ習った、このついでのレッスンが薔薇🌹キャンドル🕯

これがすっごい素敵なの💖

キーレー💖

うっとりするほど綺麗です。先生が考案されたキャンドルだそうで、すごいですね。こういうものが考えつくなんて😭素晴らしいです👏



う、美しすぎる。この薔薇キャンドルの技法はとても斬新でしたびっくり感動しました。

両方とも全く知らなかった作り方だったので、2つの新技法を勉強できてよかったです。


この薔薇キャンドル、とにかく美しすぎる!!