「ねぇ、先輩ひっさしぶりですねっ!!」直美は嬉しそうに中崎あずさにいった。
「ええっ!」あずさはキャミソールとミニスカートを履いたままカラオケボックスで地元の女仲間たちが集っていた。あずさがまるで英雄のように、凱旋帰国した人のように、10人くらいの仲間達の真ん中に座っていた。直美は端っこから少しでも懇意にしたいと言わんばかりに少し離れた場所からあずさに話しかけていた。
「先輩、本当にお綺麗ですね!憧れてしまいます!!」
「やだー、そんなことない。直美ちゃんだって可愛いわよ!」
「もう先輩の美しさは神レベルですわー」直美はそういうとビールを一気に飲み干した。
他の女子がマイクでノリノリに歌っている姿に直美はいちいち拍手を送ったりしていたが、時々、あくびを噛み殺していたりしていた。気がつくと直美があずさの横にきていた。
「先輩・・・」
くたびれたようにしながらも気がつくと隣に直美がきていて少しびっくりしたようにいった。
「わぁ、びっくり!!」
「いつまで、淡路島にいるのですか?」
「2〜3週間ぐらいいるわ」
「意外とのんびりされていくのですね」
「まぁね!あ、あの子はどうなったの?」あずさはいきなり話題を変えるようにいった。
「あの子って」
「あなたといつも一緒にいた子・・・」
「えっ?いつも?」直美はあずさの質問に大げさなほど必死に答えようとしていた。
「あの、髪がいつもボブにしていた子・・」
「わかった!愛那ですよね?及川愛那?ボブにしているって、今はボブしゃないけれど!!」
「・・・だっけ?」
「あの子はダメダメ。あれは地味すぎて、陰気くさくてダメですってば。先輩の良さと凄さをわかってくれないのよ!」
「はぁ?友達じゃないの?」
「それが、なんていうのか?卒業したとたんなんかイヤになっちゃったんですよ」直美は愛那を思いだすと苦味を味わうような表情(かお)をした。
「すごく仲良かったじゃない?」
「別に嫌いという訳ではないんだけれど、全然噛み合わない、自分にないものをもっているというかイラつくんですよ!」直美の言葉にあずさは思わず手で口を塞いだ。
「まぁ・・!」
「いや、なんていうか醒めている感じがいらつくんですよね!」
「なんかあったの?」
「いや、特にないですが、愛那はもう許嫁(いいなずけ)もいて、婚約もしていて、お固く正社員をやっていて、何をしていいのかわからない私とは話題も見当たらない!!」直美はこないだの苛立ちをぶつけるようにいった。
「とても落ち着いたコだったよね。元々彼氏はいるって言ってたわよ。婚約したんだ。中学の時の同級生よね!」
「まだ21ですよ。早いですよね!」
「いいんじゃない?別に。人は人なんだし。で、イラつくってそのことでなんか言ったりしたの?」あずさは分析するようにいった。
「それが全てではないですけれど、先輩のことを羨ましいっていったら、となりの芝生は青く見えるだけだっていうんですよ」直美がいうとあずさは少しびっくりしたような表情をした。
「えっ?私のことをいったの?」
「いや、素直に先輩がモデルとして成功しているから羨ましいっていっただけなのに、隣の芝生は青く見えるんだって、まるで水を差すようなことをいうからカチンときちゃったのよ」
「ええっ?」あずさはびっくりするような顔でいった。
「だって、あの子なんて、なんて現実的でおもろしみが全くないし、輝いている先輩とうんでんの差なんだもん!だから・・・」直美は思わず言葉を詰まらせた。
「・・・そんなこと言ったの?」あずさは思わず絶句した。
「・・・」
「そりゃ怒るでしょ?別に興味がないんだから!!」
「・・・」
「本当はあなた愛那ちゃんのことが羨ましいのよ。心の底ではね!」あずさは直美の深層心理を分析するようにいった。
「先輩すごいですよね!そんなことまでわかるんですね?」直美は素直にしおらしくなりながらいった。
「・・・一応、心理学科だったからね。きっとあなたは愛那ちゃんのことが羨ましいのよ。でなければ、そんなことを言ったりしないもの」あずさは直美を諭すようにいった。
「先輩って綺麗なだけじゃないんですね。なんて、聡明なんですか?」直美はうるうるしたような目でいった。
「褒めすぎよ。そんなに褒めたって何も出やしないわよ」あずさは少し呆れたようにいった。
「先輩、全然偉ぶったところが全くなくて、逆に相手を立ててあげるんですねっ!!なんてよく出来た方!!」直美が更に褒めちぎると逆にあずさはかえって呆然とした。
「あ、あなた・・」
「いや、控えめな物言いにも私は大変感動しました」直美は両手を組みながら、まるで神様でも崇めるようにいった。
「大袈裟よ!」
「いえ、よくわかりました。先輩の偉大さというものを!それに引き換え、あの子はいったい何なのでしょうか?あの心の狭い感じなのは。隣の芝生は青く見えるだけだなんて、少しは先輩の偉大さを思い知るといいのよ。あの卑屈な感じは一体何なのでしょうか?」直美は愛那に怒りを隠せないといったような顔でいった。
「そんな言い方はないわ。誰だってそんな言い方されたら、つらくなるわ」
「私は先輩の素晴らしさを訴えただけなのに、あのすごく醒めた感じは一体何なのかしら?」
「興味がないだけなのよ。あの子は絶対に外道を歩いたりしない子じゃない?それにあなたもあの子に並々ならぬ気持ちがあるのね?」あずさはさらに分析するようにクスッと笑いながらいった。
「えっ?」
「だって何故、私とあの子を比べたりするの?人間の深層心理中には人は無意識に何かを不自然に強調するということはそこに特別な何かがあるということなのよ。だって何もなかったら考えたりもしたりしないもの。やましいことであれ、そうでないことであったとしても、何かを強調するということは、そこに何か強い想いというものがあるというものなの!」
p.s
ブルー・スウェアーのイメージ表紙はなんとなくこないだ載せたどうでもよい写メがなんかあっていると思いました。下記の写真です。
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今日も1人残業という名の・・・創作活動。疲れたー。。創作活動、まったく飽きない。不思議だ。また今日もエネルギーに関する原理がピピピッと降ってきました!!ほんとすごい。何年勉強してもこうも次から次へと新しい発見があるんだろう?ホント凄いよ。際限なく出てきますからね。でも私が目指しているのは理論ではなく、応用。応用ができなかったら、意味ないよ〜!って事で応用も研究している中で、前に一回、現実を変えられたんですよねっ!!もっと大きいことを変えたい。現実にできたのだからできない訳がない!!きっと変えてみせますっ!
今日も新しい発見に感謝🌟エネルギー研究も人生のとてつもない宝物生きていてよかったって思った。100年生きていても知らないことをきっとその秘密を知ってしまったような気がします。
そして、いつか誰かを救える日がくるまで!!
そして夢が叶う日がくるまで!!!