「いかない。帰ります!」
「・・・そう。せっかくだからお茶でもしない?あなた事務課の人でしょう」
「ええっ。私も事務課なの。同期になる訳だから仲良くしましょう!私、松下っていいます」
「・・・はぁ」愛那はいきなり声をかけられて、戸惑いながらも受け入れた。
「じゃあ、私の方が学年が1個上という訳ね!」
「・・・ええ」
「そっか?でも私は3年制の学校に通っていたから、あなたより年齢が上なのね。それよりあなたは何処に住んでいるの?」
「・・・大磯です・・」愛那はしぶしぶとうなづいた。
「短卒?」
「・・・うん」愛那はうなづいた。
「ふーん。彼氏もち?」
「・・・うん」
「ふーん。そうなのね。私はこないだ別れたばかりなのよ」
「そうなの・・」愛那はめんどくさそうにいった。
「でもいいわね。順調で。よく考えたら、4月とか別れの春っていうものね。これはこれでよかったのよね!」結衣はまるで自分で自分に言い聞かせるようにいった。
「・・・」愛那は内心、めんどくさいと思っていた。
「でも、ここで事務でずっーと働く予定なの?」結衣は次々と質問をしてくる。
「わからない。ずっとはないと思うけれど!」
「でもあれよね。もう人生がみえちゃっているよね!」結衣は退屈そうにいいながらソーダジュースをストローで飲んだ。
「・・・まぁ、それはそれでいいんじゃないですか?」
「私もそう思ったりもするんだけれど、人生たった一回の人生じゃないの。平凡に生きて、普通に家庭をもって、子供を育てて、おばあちゃんになって死んでいくという人生でそれでいいのかって思ったりするのよ。刺激というものが欲しかったりするのよ」結衣は現状に対する不満をいきなりぶつけた。
「・・・じゃあ、そうすればいいじゃない?」
「でもこれといってやりたいことがみつからないのよ。21歳になって自分探しの旅なんてやぼいことなのかって思ったりしても、具体的に何がしたいかなんてわからない」
「そんなことってわざわざ探すこと?」
「わかっているんだけれど、これで、人生がみえてしまうとこれでいいんだろうかって思えたりするの」結衣は自分の心の中で抱えている不満のようなものを隠すこともなくあっけらかんしたような顔でいった。
「そんな風に考えだしたらキリがなくなるから、考えなくていいんじゃない?何をしていいのかわからないのなら無理に探す必要なんてないんじゃないの?」愛那は淡々とした顔で答えた。
「すごく落ち着いているのね。同じ年代の人には見えないわ。30代くらいの落ち着きね」結衣は少ししらけたような表情でいった。
「それは喜んでいいのか、よくわからないわ!」
「なんか素敵な出会いが欲しいわ。今度合コンしない?」一瞬、曇った顔を張りを取り戻すように積極的にいった。
「・・・そういうのは、ちょっと」
「ええっ?そういう相手がいるの?」
「ええ、まぁ・・」愛那はぎこちなくうなづいた。
「なーんだ。つまんない。きっと真面目な人なのでしょうね」結衣は皮肉っぽい声でいった。
「・・・そうですね」愛那はぎこちなくうなづいた。
「よく考えてみたら、あなたと私はタイプがあまりに違うようね!」結衣はあまり乗り気に話したがらない愛那に少し苛立たしさを隠せないような表情(かお)でいった。
「・・・そうかもしれない!」
「あんたみたいな人って本当につまらないわ!」
「・・・」愛那は内心、ムッとしながらも大人な対応しおうとして我慢して閉口した。
「でも、これから一緒にやるんだから、仲良くやりましょうね!!」結衣は無理やり話をまとめるようにいった。
「・・・あっ、はい」愛那もその場を適当に取り繕うようにいった。
「じゃあ、今日はお付き合いいただきありがとうございます!」結衣はあきらかに乗りと性質(たち)が合わないと判断されたのか不機嫌そうに伝票を持つと会計に向かおうとしたが結衣は急に戻ってきて、ムッとした顔で戻ってきて、愛那を見下ろすように無表情でいった。
p.s
ふぅー、疲れたぁ。バキバキの身体ですが、、、
でも昨日は、えっ?と思うことがあったのですが、でも夜にそれをつくがえすことがありました!!書けないのですが、、びっくりするほど怪奇現象ではなく、「現実」がありました!
ホント、びっくり‼️
載せる写真がないので、久しぶりにランチを載せてみます。ガーリックと豚肉のつけ麺でした!重労働も大変です💦重労働は骨が折れそうなくらい大変ですが、この重労働が何であるか、きっといつかわかる時がくるかもしれません!