第9部 幻(フレア) 第13章 偽りの花嫁 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「君みたいな子は俺はよくみてきたけれど、きっと親とうまくいかなかったんだろっ!!」俊は店の一室で缶チューハイをみずほに進めながら不自然なくらい満面な笑みを浮かべながらいった。

「僕はだてにスカウトしてきた訳ではないんだよ。この歳でだいたいわかる眼力があるんだよ」俊は正気をうしなって上の空のみずほに向かっていった。俊は優しい微笑みを浮かべていった。

「今日はどこか泊まる所でもあるの?」俊の問いかけにみずほはぼっーとしながらかぶりを振った。

「家出をしたの?」俊の問いかけにみずほはかぶりを振った。

「・・・違うんだ。あっ、わかった!家賃を払えず追い出されたのかな?」俊は興味津々な顔で聞いた。

「・・・違う」みずほはポツリと答えた。

「話せるだ。ようやく言葉を発したね」俊は茶化すようにいった。

「なんかあったの?別に病気じゃないんだろう?何を彷徨っていたの?」俊はめげずに聞いてきた。

「会いたくない人がいて、逃げてきた」みずほは無表情で俊を見ながらいった。

「どうして会いたくないの?」

「・・・狂っているから」

「どんな風に狂っているの?」俊は畳みかけるように、根掘り葉掘り聞いてきて、みずほは内心イラっとしながら、黙り混んだ。

「ああっ、ごめん。気分が悪くなったのね。ついつい聞いちゃうくせがあるんだ」俊は我に返っていった。

「・・・」

「何をいってもダメなのよ。自分の我儘を通すためなら何でもするのよ」

「自分中心だっていうこと」俊は端的にまとめていった。

「自分中心くらいならまだしも。それだけじゃないのよ」みずほはぼっーとしながらいった。

「もっとひどいの?」俊の問いかけにみずほはコクリとうなづいた。

「・・・気狂いなの」みずほはいいながら悲しみがこみ上げてきた。

「だから逃げていたのかい?」俊の問いかけにみずほは素直にうなづいた。

「・・そうか・・」俊はすべてを理解できたかのようにうなづいた。

「想像を絶するしつこさ」

「へぇ。世の中にはキチガイがいるからねえ」

「あなたは?」

「えっ?俺?俺はそこらへんのチンピラにもなれない小心者だよ。まぁ、世間にはあまり通用しない人だと思うよ」

「ふーん。なんでスカウトなんてやっているの?」みずほは醒めた目でいった。

「決まっているだろう。社会に適用できないからだよ」

「そうなんだ。自分を受け入れて貰えないって思うからなの?簡単に声をかけられたのに、案外憶病なんだね」

「まぁな。ずっと否定されて生きてきたからな。もうこれ以上否定されるのはメンタルが傷つくから」俊の言葉に嘘、偽りなどがない気がした。

「私も諦めているからなのかも」

「諦めた方が楽なことも多いから、それはそれでいいんじゃない?よくいうじゃない?期待しない方が何か人から親切を受けた時に感謝できるってさ」俊は見た目なチャラさから想像もできないような達観したような言葉がスラスラと出てくる意外さにみずほはいささか驚いた。

(なんか、不思議な人・・・)みずほの中でいつしか俊に対する警戒心などが消えていた。

(案外、いい人なのかも・・)顔は少し整っているけれど、よくみると気の弱そうな顔をしていると思った。ただの寂しがり屋なのかもとみずほは思っていた。ただ、そんな風に。


p.s

今日は夜は創作Night!!

可愛い😍ホットチョコにチョコボールがバッテング!!これを飲みながらいろいろ細々やっていました。そして、前にはまたしても憧れのWindowsの最高のタブレット、サーフェイスでにらめっこしている男性あり。かっこいい。男性が、、、ではなくサーフェイスを使っていることが。幸いなことに仕切りがあって顔が見えないから、、昨日みたく顔があわなくてよかった💦サーフェイスも実は以前、勧められたんですが、、、高すぎて無理でした!でも不思議な程、スタバでは圧倒的にMacを使っている人多し。なんかホント憧れちゃう。あんな高機能なものをみな一体何に使っているだろう?私のタブレットの一台はドラマをみるためだけにひたすら使われていますが、、全く使わない訳ではないんだけれど・・・。さっ、私のタブレット熱はいつまで続くのでしょうか?

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いま、意外と活躍しているのは紙切れのノートでした!!創作が捗るんですよね。


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