「よぉ~!恭一!!」快活な声で深水洋平は恭一に手招きをした。恭一は旧知の仲間の久しぶりの再会に安堵の笑みを浮かべた。店内には艶やかなシャンデリアが煌めいている。そして女の子達が数人固まり身を寄せ合いながら遅れてきた恭一を注視した。その中の一人の女の子と視線が絡みつく。恭一は絡みついた視線を自ら遮った。極力見ないようにして洋平の横に座った。
(何なんだ・・あの子・・)
「じゃあ・・男同志、女の子同志固まっても仕方ないからそれぞれお気に入りの人がいたら混ざろうぜ!」洋平はハイテンションでその場を仕切っている。
「じゃあ・・・あたしはミッチーのとこ行こう・・・」スタイル抜群のミニスカモデル風の女が真っ先にミッチーこと河合光彦の横に嬉しそうに来て男達の間に割り込んだ。
「じゃあ、私は深水君のとこ・・・」ショートカットのオーバーオールの半ズボン姿の目元パチクリな彼女が洋平の手を握った。手を握られ一人照れる洋平。
「何、でれでれしているんだよ!」洋平は顔が火照っている。
「ユカはどうすんの?」残された彼女はためらいがちに伏し目がちにゆっくり立ち上がるとゆっくり、ゆっくり恭一の前に立ちつくした。
「・・・・・・ご一緒してもいいかしら?」か細いキレイな声。
「うん・・・」ためらいがちに恭一がうなずくと彼女は健気に微笑んだ。
「ひゅ~ひゅ~・・・お似合い!!恭一とユカちゃん!ほらユカちゃんが座れないからそこどいてあげて!」
「はぁ~い」端に座っていたモデル風美女がもっと隅に移動すると光彦も一緒に移動した。
空いたスペースに彼女は座った。
野崎佑香・・・・・店に入った時から恭一を見つめていた。
恭一は恐る恐る佑香の顔を見る。
「どこかでお会いしたことありましたか?」
「・・・・ううん」首を横に振ると佑香はテーブルの下の暗闇の中で恭一の右手をぎゅっと握りしめた。
つづく、、