茜色の夕闇がせつなさを掻き立てる。朝からめぐ未の中に不吉な不安がざわめいていた。寝不足?ストレス?けどそれとも違う何かが。得体の知れないモヤモヤが過剰な疲れと一緒に顔をあらわす。
<プルルー プルルー>携帯がなっている。ディスプレイには吉永の名前が表示されている。
「もしもし」
「めぐ未さん、今から向かいます」
「アパートの向かいにクリーニング屋があるの。そこで待ち合わせるのはどう?」
「危ないから部屋まで行くよ」
「大丈夫ですよ。それくらい」
「んじゃあ、そこのクリーニング屋で」
「うん、ありがとう」めぐ未は気だるさをおし殺すように言った。
「じゃあ、また」そういうと吉永から電話を切った。めぐ未は電話をテーブルに置くと身支度を整え、持っていく衣類を鞄に詰めて支度が終るとため息を一息つくとめぐ未は部屋をでて待ち合わせ場所のクリーニング屋に向かった。斜め向かいの公衆電話から勇起が見つめていることに気付かなかった。
勇起はめぐ未を目で追っている。
「さよなら・・・・・」勇起は呟いた。
つづく、、
あともう少しで終るのですが、、この先がね、、書いてる自分が読み返しても顔から火が出るほど昼ドラよりくさい展開になっていくのですが、、、(笑)勇気を出してくさくさな展開をラスト書いていくので笑わずに読んで下さいませ(笑ってもいいよ)