家宝と昼寝とせつない傷と。②
こちらは「家宝と昼寝とせつない傷と。その②」です。
その①がまだの方はそちらからどーぞ→家宝と昼寝とせつない傷と。
ひな「ひなじゃないよー。ひな、今帰ってきたばっかりだし!」
そうだよね。
ひなじゃない。
それはママでも分かる。
朝8時半にキッチンを磨いて。
その時はね。
なんの傷もなくピッカピカだったことを確認済み。
さぶろー山「え?!じゃー誰だ?おかめ、お前まさか自分で・・・・・!」
朝、キッチンがピッカピカになって。
気分をよくして。
うっかり寝室に行ったら。
お布団さんと毛布さんの誘惑に負けてね。
そのまま寝たんだ。
夕方まで。
たっぷり8時間フルタイム睡眠。
あたしにはね。
アリバイがあるん。 寝てたとゆーアリバイ。決していばれないアリバイ。
さぶろー山「えっ?!じゃあ・・・泥棒?!泥棒か?!もしや泥棒っ?!?!?!」
よーく考えてみ。
あたしは寝てた。
さぶろー山はお昼にパスタを食べた。このキッチンの残骸からみるに、カレーパスタ。
多分・・・いや。
間違いないでしょう。
さぶろー山「さては・・・泥棒さんがうちのキッチンで料理したんだな!!」
あたし「あたしの寝てる間に。キッチンに入った人物は1人だけ。」
さぶろー山「え・・・・!」
あたし「犯人は・・・お前かーーーーーーー!!!!! 」 お前だ。
あたし。
さぶろー山に噛みついた。
さぶろー山「うわ!やめろ!やめろこのおかめ!!何すんじゃこらー!!!」
あたし「ううーーううーーーーうううううううううーーーー!」 何すんじゃこらーはこっちのセリフだー。
さぶろー山「バカ!噛むな!噛むな離せーーーー!」
あたし「ううーーーうううううううーーーーー!」 離してなるものかー。
さぶろー山「やめろこのオオサンショウウオ。お前はスッポンかー!」
あたし「ううーーーううううううーーーー!」 お前だろーお前がキッチンに傷つけたんだろー!
さぶろー山「痛い痛い。まじで痛い。」
あたし「ううううううーうううううううーーーーー!」 正直に言えー。正直に言ってみろー。
さぶろー山「ごめん。ごめんなさーい!うっかりパスタポットぶつけたら割れましたー!」
うっかり。
パスタポットをぶつけて。
あたし「あああああーーーーん。泣。あああああああーーーーーん。泣。」
大事にしてました。
とっても大事にしてました。
このおうちに引っ越しをした当日。
嬉しくて嬉しくて。
本当に嬉しくて。
その日の夜はキッチンで寝たくらい。
舞いあがっていたのを思い出します。
決して掃除の好きではないあたしですが。
365日。
毎日。
1日3回。
磨くことが趣味になるくらい。
とっても大事にしていました。
使った後は必ずクレンザーで磨くことが趣味でした。
毎日使うもんだから、クレンザーの消費が激しすぎて。
クレンザーは月に2本。
磨きすぎて大理石が減ったらどうしようかと。
メーカーに問い合わせたこともありました。
そんなあたしの。
もとい我が家の。
あたし「おおおおおおおーん!泣。おおおおおおおーーーーん!泣。」
さぶろー山「まぁまぁ。そんな泣くなよ。ははは。」
泣くでしょ。
こんなん誰だって泣く。
さぶろー山「形あるものはいつか壊れるって言うしさ。ははは。」
形あるものはいつか壊れる。
うん。
そのとーり。
形あるものはいつか絶対に壊れる。
そんなことはあたしでも分かる。
だからね。
さぶろー山が新築だった我が家の階段の壁紙をはがしちゃった時も。
ひなが新築だった我が家の洗面台をネイルだらけにしちゃった時も。
おかんが新築だった我が家の床に缶詰を落として穴をあけた時も。
黙ってた。
新築とはいえ、いずれは傷つくもんだし。
なんの傷もない家ってのも生活感がなくてつまらない。
傷も味。
みんなで生活した証拠。
そう思って納得してた。
だけれども。
だけれども。
だけれどもーーーーー!
あたし「おおおおおおおーーーーん!泣。おおおおおおおーーーーーん!泣。」
これは話が別。
ダメージでかい。
HP残り1。
ギブミーベホマ。
さぶろー山「分かった。分かった。このガラス入れ替えしていいから。業者呼ぼう。ささ。呼ぼう。」
あたし「だってこのガラス・・・何万もするのに?」
さぶろー山「え。こんなん5000円くらいだろ?」
あたし「ううん。ゼロがひとつ足りないかも。」
さぶろー山「え・・・。ウン万円?」
あたし「そう。ウン万円。」
さぶろー山「あ・・・・・ちょっとだけ我慢してくれる?」
あたし「うわぁぁぁぁぁ~ん!泣。うわぁぁぁぁぁ~ん!!!!!泣。」
ひな「パパー。ひどいよー。ママがかわいそうだよー。」
さぶろー山「え・・・・そう?そうかな。そうなのか?」
そうだよ。 かわいそうすぎるだろう。
さぶろー山「でもさ。今日はさ。ほらね。もう遅いし。こんな時間だし。ね。」
だから何さ。
さぶろー山「とりあえず、今日のところは。晩御飯など作ってみてはどうだろう。」
ふと時計を見ると。
いつの間にか7時になっていた。
茹でたほうれん草も。
水にさらしっぱなし。
いけない。
ほうれん草がかわいそう。
あたし「うん・・・ご飯作る・・・・・。」
涙を拭いて。
いつものように。
さぁご飯を作ろう。
ほうれん草の水気を絞って。
まな板にのせて。
ザクッ。
あたし「うぎゃぁぁぁぁぁぁ~!!!!!」
さぶろー山「どーしたどーしたー!」
あたし「指が・・・指が切れました。。。」
ショックのあまり。
ほうれん草すら切れない。
さぶろー山「うわっ!ひなー。絆創膏持ってきてー。」
あたし「痛いよー。痛いよー。」 包丁で手を切るなんて何年ぶりか。あたしはそんなに同様してるのか。
さぶろー山「大丈夫大丈夫。俺がなめて・・・あ。フランソワー。フランソワー。おかめの指なめてごらーん。」
オイ。
俺がなめるんじゃないんかい。
ひな「うわー。ママすごい血がでちゃったねぇ。」
あたし「ダメだ。もうダメだ。ガラスの修理が終わるまでご飯も作れない。」
だって。
キッチンに立つと100%目に入る位置にこいつが。
あたし「うわぁぁぁぁぁぁぁん!泣。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~ん!!!!!」
見る度に泣ける。
あたしの35年ローン。
まだ2年しか払ってないあたしの家宝。
さぶろー山「分かった。分かった。俺が今直してやる。」
と。
ドライバーを持ってきて。
あーだのこーだの言いながら。
ガラスをはずし。
くるっとひっくり返して。
再びガラスを設置。
そしたらおかしな位置に注意書きのステッカーがきてしまったので。
それをペロっとはがして。
あたし「跡が残っちゃってるけど・・・。」
こんなん汚いだけじゃん。うう・・・ううううう・・・泣。
さぶろー山「ほら・・・アレだ。お前の大好きな研磨剤入りのスポンジで磨け。」
あたし。
クレンザーも大好きだけど、
研磨剤入りの「何でも落ちるスポンジ」も相当好き。
言われたとーりゴシゴシ磨いた。
あたし「こんなんで落ちるん。ぶつぶつ・・・ぶつぶつ・・・」
気になる傷は。
ガラスをひっくり返したので、
こうしてUPすると目立つけど。
あたしがいつもキッチンに立つ場所から見ると・・・
あたし「すごい。全く分からん!!!」 わんだほー!
さぶろー山「当面の間はこれで我慢して。いつか機会をみて交換してやるから。」
うんうん。
そうだね。
この言い方から推測するに・・・
今年の結婚記念日の贈りものはガラスだね。
そして。
約束のスイートテンダイヤモンド(今年はスイートイレブンか。)は、また遠のいた。とな。
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ガラスは割れ。
ダイヤは遠のき。
昼寝なんて大嫌いだ。 誰だって嫌いなるわ。


