旅立ちの季節 | 翠色の部屋

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夫は3度救急車に乗ったことがある。
齢30数年。
決して少ない数ではない。

1度目は青森の小学校低学年の通学路。
道路の反対側の友だちの虫かごに気を取られ飛び出した国道○号を飛ばしてきたタクシーにポ~ン。
それは見事に空を飛んだ。
気づいたら、整形外科のベッドの上。
食事がとてもおいしかった(本人談)

十数年前、社則を破りYamaha SRX 400で通勤。
自宅の自由が丘から三田のオフィスへと快調に飛ばす目黒通りのちょうど庭園美術館のあたり。
急に左折してきた業務用の軽トラに接触。
入院には至らず、首から左腕の包帯を吊り関西方面に出張。
「にいちゃん、どうしたんや」
大阪の商店街のおじちゃんやおばちゃんは、とってもフレンドリーだった。

そして、ふた月前、立春を3日程過ぎた霙の朝。
自宅前のバス停で昏倒。
私は、レディースデイの割引で映画三昧の一日を送ろうと支度をしていた。
会社と救急隊員から!の電話で急ぎ広尾の病院までタクシーを飛ばす。

こんな場合眉毛は描いたほうがいいのだろうか?

診断は、未破裂右椎骨動脈解離。
17日間の入院。

退院後1週間の自宅療養の後、会社に復帰予定の3日前、出先で不調を訴え病院へ再びクルマを飛ばす。
未破裂左椎骨動脈解離。
17日間の再入院。

幸い後遺症もなく、一昨日の月曜日無事会社に復帰することができた。

出会ってから19年。
こんなに夫に寄り添ったことがあっただろうか?

美しい(笑)妻を演じた34日間。

さて、このあとわたしはどうするのかな?