厳しいベリーダンサー事情 | 踊る♪テキサスの不動産投資家
ショーで何度か顔を合わせるようになって、最近仲良くしてもらっているLさん、


彼女はベリーダンス歴25年の大ベテランさんで、ベリーダンスを本業としています。

週に何クラスか教えているけど、それだけではやっていけないので、定期的にショーのできるレストランを探しているとのこと。


以前は大きいレストランと契約して踊っていたけれど、他のダンサーさんに場を奪われてしまったのだとか。


そこで、私の家のすぐ近くのギリシャ料理レストランをあたってみました。


以前は毎週末ベリーダンスショーをやっていたのだけど、ダンサーが他州に引っ越して以来ショーはクローズしています。





オーナーと話してみた結果、


「ここは郊外だし、お店も大きくないし、あまり沢山は支払えないけれど、それでも良ければ。」とのこと。



Lさんは、郊外の小さいレストランでも構わないし、謝礼は現地の相場で構わないと言っていましたが、、、、


でも、以前は大きいレストランで踊っていたベテランのLさん、本当に郊外の場末のレストランでも構わないのかと少々心配になりました。


ところが、彼女が言うにはダウンタウン近辺の大きいレストランでのパフォーマンスは、もうほとんど無理なのだそうです。




最近は、ベリーダンサーさんがパフォーマンスのチャンスをつかむためにしのぎを削っているそうで、、、、


4〜5年前はベリーダンスショーが見られるのはせいぜい、ギリシャ料理、レバノン料理、ペルシャ料理のレストラン、そして、シーシャという水タバコが吸えるカフェくらいでした。


今では、トルコ料理、イタリア料理、スペイン料理、グリル料理のレストランに、シーシャを出さない普通のカフェやラウンジまでベリーダンスショーをやっています。



それらはほとんどダンサーさんが自ら営業活動をして、オーナーと交渉してパフォーマンスのチャンスを得た結果だそうです。



実はスペイン料理レストランでベリーダンスショーが始まった時は、少なからずショックでした。目
しかも2軒も。




その2軒とも、元々はフラメンコショーをやる非常に数少ないレストランだから。



ベリーダンスは、大抵はダンサーだけを雇うことが多いです。



フラメンコの場合は基本的に音楽とセットでギタリストとカンタオーラも同時に雇うし、1回のショーの時間が長目なので、どうしてもチャージが高くなってしまうのだそうです。




そして、これだけベリーダンスショーをやるレストランが増えても、、、



それでも、ベリーダンサーを雇いたいレストランより、踊ってお金を得たいベリーダンサーの数のほうが圧倒的に多いので、需要と供給のバランスが崩れてしまっているそうです。



1人で週に5〜6本レギュラーで入っているダンサーもいるし、パフォーマンスの場を得るための営業活動が激化しているため、最近は相場の半額にしたり、初回は無料でお客さんが増えたら料金を上げていく設定にしている人もいるそうです。


更に、ベリーダンスクラスが多いので、若いベリーダンサーさんが続々と誕生している。




確かに、技術的にも遜色ないと言うか、むしろ若い子の踊りはパワーがあふれていてエネルギッシュだし、やることが派手。

シャマダンやLEDのウイングスで登場し、ファイヤーダンスをしたり、スネイクダンスをする人もいるので観客受けがいいのだと思います。



私が知る限りだけど、街の中心部でレギュラーで踊っている年齢の高いベリーダンサーは1人しかおらず、ちなみに私の大好きなSさんです。


彼女は有名で集客力があるので、お店のHPに彼女の名前を出せばお客さんがやってきます。カフェなんかだと、座る席がなくて立って見なきゃいけないほどでした。


こういう有名ダンサーさんじゃない限り仕方がない、とLさんは言っていました。




趣味で踊る場所はまだまだ沢山あるけれど、ベリーダンスでお金を稼いで、ベリーダンスだけで食べていくのは大変だとつくづく思いました。