日が少し長くなってきましたね。

寒に入り寒さはますます増しているけれど、日が暮れるのは確実に遅くなっていて、季節の巡りを感じます。


今日印象に残ったこと。。。


元気のないナヨさんはまた今日も元気がなく。

とにかく食欲がない。どんな進め方をしても、何を出しても「食べたくない、食べられない」と言う。

今食べられるものはプリンとヨーグルト、冷たい牛乳だけ。手作りのようかんも出してみたが、それもだめだという。おじや、おかゆ、卵入りおうどん、等々・・・ 色々工夫してみたけれど食べられない。

訪問歯科で嚥下機能のテストをしたそうで、その結果固形物は飲むことができないから食事はミキサー食にしてくださいとのこと。


でもミキサーにすれば食べられるかと言うと、そういう問題じゃないんだよね(-""-;)

「もう生きていなくていい」という気持ちの問題から来ているのか、胃の調子が完全でなくて食べられないのか・・・。お年寄りの場合、特に認知症の方の場合は明確な言葉での説明が難しいから、こちらからの様々な問いかけや、発した言葉を柔軟に解釈することが大事。


朝、表情の変化が乏しいナヨさんに、周りのお仲間が話しかけてくれていた。

半年くらい前は元気いっぱいで、冗談と歌が大好きだったナヨさん。

お話も大好きで、いつも皆を笑わせてくれていた。


今日は、席が隣同士だった順子さんが積極的に声をかけてくれた。

順子さんも認知症だけど、精神的に安定していてとてもかしこい方。インテリで周りのことによく気が付く。


「何歳になったの?」

「元気ないね、どうしたの」


などなど、話しかけてくれている。

ナヨさんの対応は、スタッフには問いかけに対して短い相槌を打つのが基本だが、以前からの仲間に対してはすこ~し言葉が多く出ているように見える。


「もう87だよ。もう十分だよ」

「十分てなにが~」


と順子さんは笑う。

そこでまたもやだまってしまったナヨさんに再度、

「どうしたの?元気ないね」と声をかけてくれる順子さん。

私が

「そうなのよー。ナヨさんここ最近元気ないの。順子さん元気づけてあげて(^_-)☆」

と言うと、


「どうしたの~。元気でないの?彼氏いないから元気でないの?」

と、笑いながら冗談を言って励まそうとしてくれる。


やっぱり相変わらずのナヨさんだけれど、デイサービスに来て、仲間と交流できる時間はとても貴重。

人生最後のステージを迎えている利用者さんにとって、明るく暖かい場所で、身の清潔を保持して、仲間やスタッフに社会の一員として大事にしてもらえることは、とても幸せなことだと思う。

人って本当に、仲間が大切。

家族はもちろん大切だけれど、利用者さんたちの話を聞いていると、「同じ世代の人間だから分かりあえる」という言葉がしょっちゅう聞かれる。

デイサービスの大きな役割の一つは、そこにあるのだと思う。


明日はお休みです(´∀`)

 



今日も外出をしました。

先日も行った神社に再び来訪。

今日でこの初詣ツアーも終わりです。



さすがに7日にもなると、一般の参拝者は少なくなって、代わりに?今日は神社の中があちこちのデイサービスや老人ホームのご利用者だらけ(ノ゚ο゚)ノ

これにはびっくり。きっと3が日は混むと予想して、この時期にずらしてみなさんいらっしゃるのでしょうね。

それにしても、どこを見回してもお年寄りお年よりお年寄り・・・車いす車いすそして杖。ちょっと異様な雰囲気でした(  ゚ ▽ ゚ ;)



そんな中、来ている車を見ていると、そこには“天然温泉付き 有料老人ホーム○○”と書いたバスが。

すすす・・・すごーい!天然温泉のある老人ホームなんてあるんだーと驚き。

そんな素敵なところ、お風呂大好きの私が入りたいくらい。いいな~なんて思いながら神社内を歩く。



そんな中、少し離れたところを歩いている団体(これもどこかの福祉施設)が目にとまる。寒い風が吹く中で、風邪を引かせちゃ大変だし、少しでも暖かい格好をさせてあげたいところだけれど、その車椅子のおばあさんは足が薄いズボンだけ。靴下もくるぶしより少し上で、靴下とズボンの裾までは素足がのぞいている。おばあさんは寒いのか、両足を貧乏ゆすりのように上下に動かしている。目は閉じたままで、車椅子に座っていても姿勢の保持が難しいのか椅子に沈むように小さく座っている。

「こんな冷たい風が強いのにその足元はないだろ~~~!」

「見ているこっちが寒くなるわ(。>0<。) ひざ掛けか何かかけてあげてくれーー!」と心の中で叫ぶ。

上半身には薄手のひざ掛けのようなものをかけているのだけれど、車椅子に乗っている人って、想像以上に寒いんですよね。ただでさえ女性・お年寄りと来たら足腰が冷えるのだから、上半身を暖かくするのはいいけれど足元も大事!!



認知症が進むと、自分の思いをうまく言葉にして伝えることができなくなる。

認知症じゃなくても、ただでさえ大正生まれの人たちは我慢強くて遠慮深い方が

多いように感じる。例えば寒くても、我慢しちゃったり。

うまく言葉で要求できない利用者さんが、何をして欲しいのか、何を嫌がっているのか、何をつらがっているのか、何を嬉しがっているのか。

そういうことを、介護者が感じて、汲み取って、予想して適切な範囲でサポートしなくてはならない。やっぱりなにが大切って、相手の立場に立つことなのかもしれない。

介護って本当に細かい観察眼が必要なんですよね。



で、天然温泉つきの老人ホームを思い出した。

天然温泉・・・ やっぱりいいな。

やっぱりいいけれど、私が認知症になったら、それが天然温泉か、沸かしたお風呂かなんて、きっとわからなくなるだろう。

そりゃ、狭くて汚いお風呂より、ゆったりきれいなお風呂の方がいいけれど。

天然温泉より何より、寒いと言えない私の足元を気にして、寒くなる前に暖かくしてくれたり、いつも優しく声をかけてくれたり、楽しい気持ちにさせてくれたり、不安にならないよう、具合が悪くならないよう、私に寄り添ってお世話したり、して欲しい。

ハードより、ソフトが大切なのね。

ま、ハード面も良いにこしたことはないんだけどね( ´艸`)



と、そんなことを思った今日でした。



火曜日はなんとなくほんわかしていて、癒し系のメンバーが集まっている。

「すみれ」は土曜日以外、毎日営業しているけれど、やはりその日その日で雰囲気が違うのがおもしろいところ。人が変わると空気が変わる。毎日出勤している私はすべての曜日のメンバーと雰囲気を知っているけれど、それぞれ、いいと思う。



さつきさんはCOPDの利用者さんで、在宅酸素を使用している方。

利用を始めたのは2か月前ほどで、まだ新人さんと言える。



何とも言えない雰囲気の持ち主で、すっとしていて、肩の力が抜けていて、さらっとしていて、クール。だけど柔らかなオーラ。話し方も素敵だし、本当に「大人の女性」というムードを持っているのです。

病気の特性上、だいぶやせていて時々呼吸もしんどそう。私の祖母が同じ病気で亡くなったのでどうしても重ねて見てしまう。

年齢を重ねても素敵な人って、何が違うんだろうと考えたりします。

色々なお年寄りに接するけれど、本当に色々な方がいる。

どんな病気にかかっていたとしても、たとえばそれが人格の変化をもたらすと言われている認知症の方だとしても、素敵な人は素敵。品性というのか、その人がそれまでの人生で作り上げてきた人格が出るというのか。

おちゃめな方は、人格が変わってもおちゃめなところが残っている。

きれい好きな方はきれい好き。

年を取ると、病気になると、その人の本質が出てくるのかもしれない。



さつきさんは今日も、他の利用者さんがおもしろいお話をすると「おもしろいわね。」と柔らかく笑った。

つられて私も笑う。その人のそばにいると、自分まで素敵になれるような人に、私もなりたいなあ。

年をとることはつらいよ~ 情けないよ~ と利用者さんたちは言うけれど、そんな皆さんを見ていると、

こんな風に年を取るのなら悪くないと思える方たちもいる。

私もお世話をしてもらう立場になった時、そう思ってもらえるようなおばあさんになりたいわ(^^)