いよいよ夏本番といった気候ですね。
今年は「梅雨明け！」という宣言も無く、なんだかダラダラと暑い日が続いているような気がします。
先日の日曜、友人が主催している増上寺で美味しい中国茶を頂きながら、良いスピーカーで良い音を聴くという、その名も「極楽なひととき」という催しに参加致しました。
キーワードは「
極楽」。楽の極み！
毎回「極楽」で流れていそうな音楽を、極楽なテイストの中国茶と共に楽しむという、
平日に仕事で凝り固まった脳みそがふわふわとゆるーくなる幸せな会なのです。
先日シャングリ・ラ ホテル 東京 CHI スパにて、「思いやり ila（イラ）ヒーリングメニュー」が開始しましたが、今度は「極楽」というキーワードも良いかも...などと想いを巡らせていました。
その際感じたのが、ヨガやアーユルヴェーダ的な感覚と、陰陽五行思想がとても似ているという事。
「極楽なひととき」では、広尾の商店街にある茶通さんが、奏でられる音楽にあわせたお茶をご用意下さるのですが、
お茶をお出しする際に、薔薇の花びらの香りは五行の考え方では胸を開き、
センタリングするんですねーっておっしゃっていて！
ハートを開くイラのエッセンシャルオイルの事がふと頭に浮かんだのです。
（それで今度は「極楽トリートメント」かしら？なんて思いついたのですが...）
数あるお茶も、体質にあわせて選び、気の流れを促進したり、お茶の世界も奥深い！
お茶の香りを楽しむ事で深いリラクゼーションに導く...お茶を用いたアロマセラピーのようでした。
インドも中国もその文化や歴史は古く長いものですものね。
そういった古来からのヒーリング哲学にますます興味を覚えました。
私は日本の着物やお寺、日本画や版画、茶道、華道、香道など、日本古来の伝統文化が大好きなのですが、最近更に追求したい。学びたい。と特に感じているのが「香り」の世界なんです。
そんななかとても興味深い著書に出会いました。
稲坂良弘著 「香と日本人」
稲坂さんは香司「香十」代表の方で、日本の香り文化を現代に伝える「香文化の伝道師」と呼ばれる方。
この著書の中では、古来から伝わる日本の伝統的な香文化をとてもわかりやすく説明下さっているのですが、その中で清少納言の香リラクゼーションという章がありました。
枕草子に出てくる清少納言の唄から、当時の情景を思い浮かべて、当時の香の役割をひもといているのですが、それがとても興味深いのです。
清少納言は今でいうキャリアウーマンのような位置にいた女性で、
日々の忙しい仕事を終えて、自分の部屋に戻り、自分の好みの香りで部屋を満たす...
その香りに癒された後、髪を洗い、化粧を整え、自分好みの香を薫きしめた着物に袖を通して、
「よし、明日も頑張ろう。」とリフレッシュしていたのでは無いかというお話です。
現代の私たちにも通じるアロマセラピー的な香りとの付き合い方ですよね。
イラの期間限定で時々お出しするキャンドルなども、火をつけて香りを楽しむだけでなく、
クローゼットやワードローブの中に火をつけずにそのまま置いて、空間を良い香りでリフレッシュさせる使用法などもあります。
今日もお気に入りの香りのクリームでお手入れをして、日々の暮らしを彩り豊かに...
極楽な気持ちで日々を過ごしたいですね
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