日本が戦争をやめてから69年目の夏の空。
頭の上に爆弾を落とされる事もなく、暗闇や「敵」に怯えることなく、眠り、食べ、息子や仲間たちが笑っていて、やりたい仕事ができる幸せ。
私は、このまま日本が永遠に「戦争をしない国」を貫いて欲しいと思っているし、日本だけでなく、世界中から戦争がなくなって欲しいと心から願っています。
ここ最近、きな臭くなってきた日本。
息子も、他の子ども達も絶対に戦場へ送りたくないし、「国のため」に戦地に赴き命を奪われるなんて、到底受入れられない。
戦争をしている国に生まれたばかりに、家を焼かれ、家族が引き離され、爆撃や銃撃や貧しさや飢えや病気に見舞われる、なんて馬鹿なことは、この世界から一日も早くなくなって欲しい。
そんなふうに強く、でも漠然と考えていたのです。
ところが、先夜NHKが放映していたドキュメンタリー番組を視て打ちのめされました。
その番組は、第二次大戦末期、ペリリュー島で日本軍の玉砕した戦いを収めた、元米軍海兵隊の91歳のカメラマンが残していたフィルムを元にしたドキュメンタリーで、悲惨と言うには言葉が易しすぎるほどの戦場の地獄ぶりでした。
人を人と思わず殺す兵士、気が狂った兵士、その騒ぐ兵士を殺す味方の兵士、多くの重なる屍、自分が撃ち殺した日本の兵隊の胸元から覗く家族の写真を見つけて苦しむ兵士、、、
そしてほとんどが戦死するなか、生き残った日米の元兵士の高齢の彼らのいまだに続く苦悩、、、
息子を戦争に行かせたくないのは、彼が命を落とすというおそろしさより、彼の人生が幸せで素晴らしいものであるよう大事に育てて来た息子が、そんな国と国との戦いの駒の一つ、名もなき兵士の一人としてかり出され、兵隊を殺したり、子どもたちや民間人を殺したり、敵国民の頭の上に無差別に爆弾を落としたり、、
そんなことを金輪際させたくないからだ、と思いました。
絶対に彼にも、他のどの子にも、そんな恐ろしい苦しい思いはさせたくない。
歴史は繰り返す、ではなく、歴史に学んで平和な世界をつくるのが大人の役目だと、あらためて青空に誓う8月15日の私です。
Peace.