9年前の11月1日に、ビンチェを開業しました。
それまでにも長年飲食業に関わっていたので、
今思えば、ビンチェみたいな小さなお店なので、
正直、何とかなるという自信はあったのかもしれない。
でも大きな資本のもと、大きな組織の中でやってきた事は、
今のビンチェの運営でとても役に立った部分と、
全く役に立たなかった部分と半々。
その中で役に立った部分は、飲食店として基本的な事をしっかり身につけさせてもらえたこと。
また、数字的なものの見方、マーケティングの考え方、メニュー作りなども、今、とても役に立ってます。
でも、何よりも、今、店が続けていられるのは、沢山の地域の方々、お客様に応援してもらえていること。
あとは、前職からお世話になっている方々が支えてくれていること。
ただ今一歩、次のステップに登れないのは、私に力が無いという事は痛感しているので、
基本に忠実でありながらも、自分なりに思考の殻を破っていきたいと思っています。
また9年も経つと、ハード面でも色々と問題が出てきます。
ビンチェのファサードのランチメニューボードを掲げてきた壁も、
フックや釘やネジを打った跡もあり、汚れも目立っていました。
そんな壁を、昨日、ビンチェの副店長ジャイアンが、
綺麗に修繕してくれました。
なんだか9年前の開業前日の風景が蘇り、凛とした気持ちになりました。
【初心忘るべからず】
9年経っても、何十年その仕事を続けても、ベテランで
十分な仕事が出来る事はなく、
「成熟した!」「自分は出来る様になった!」と思う事自体が、落とし穴。
いつでも、何かを始めた時の初心者なんだという気持ちを持ち続けないといけない。
今も未熟な自分とビンチェであると思い続ける事が大切だと思っています。