最近、ここ5年の間に無痛分娩の産婦の死亡事故が相次いで起きていたことが明らかになり報道されました。
京都、大阪や神戸といった関西圏が主のようですが1施設で2件以上の事故が起きているところもありました。
関西方面で無痛分娩が多いので確率的にそうなったのか、はたまた他に原因があるのかは記事の内容だけでは伺い知ることは出来ません。
ただ言えることは、
分娩事情の世の中の動きを見てみますと無痛分娩を希望する方がかなりの数増えてきていることとそれに伴い無痛分娩が出来る産院も増えてきていることです。
無痛分娩が増えれば確率的に当然事故も増えてきそうですし、無痛分娩を行う産院もしっかりした体制を取れないところも出てくるかもしれません。
当院では無痛分娩をしないわけではありません。
尾骨骨折などの身体的条件やパニック障害などの精神的条件、自然分娩を目指していたのだが疲労困憊してしまったなどの医学的条件があり御本人が希望される場合にはいたします。
もちろん数はほとんどないと言ってよいぐらい少ないです。
以前は、日赤時代の昔とった杵柄と言うことで私がしましたが、今では麻酔標榜医の資格を持っている院長がいたします。
当院で無痛分娩がほとんど無いのはもともと自然分娩思考の方が希望してこられるのが大きな要素だと思っておりますが、私は当院の助産師の力も大なるものがあると思っております。
ある程度自主性を持って産婦様と1対1で手を変え品を変え実に良くお世話しているのが良いのではないかとひそかに思ってはいるのですが、言うと調子に乗るといけないので今までは言っていませんでした。
これでばれてしまいそうですが、どうせうちの助産師は「理爺長のつぶやき」など見やしません。
いずれにせよどんなお産方法をとろうと事故無く赤ちゃんを取り上げたいものです。
理事長