2017年12月21日
ザガーロはアボルブとして5a-還元酵素I型II型阻害薬として2001年に前立腺肥大症(BPH)の治療薬として認可されました。現在では102か国で前立腺肥大薬として承認、処方がされている薬です。
ザガーロは前立腺肥大薬のアボルブを転用したもので日本でも14年前から処方されていますがアボルブを服用されている前立腺肥大の患者が服用によって髪が増えたという話は全く耳にしません。
よややくプロペシアの副作用などが少しずつ日本でも認知され始めましたがこれは主成分であるフィナステリド製剤が前立腺肥大薬としての治験を行った際に、髪が増えたという事例があったことから急遽育毛薬として使用目的が変更されたからで、安全性やリスクなどの検証が当時十分になされていないとの研究発表が数年前に公表されました。
その反面、アボルブに関しては前立腺肥大薬として認可されてからの年月が長く、副作用についての報告も多数されています。日本でも2002年から泌尿器科などでは多く利用されています。
前立腺肥大の治療に服用している場合、定期的な血液検査や医師の管理下の元、服用をしていますが育毛目的で服用している場合、ほとんどの医療機関や医師は検査を行わず、副作用のリスクを説明することはありません。
既に前立腺肥大で用いられていた薬である為、ザガーロの治験などは新規に許認可を取得する薬よりも踏まなくてはいけない手順は少なかったと思います。
ただ育毛目的で前立腺肥大を発症していない、健常者がザガーロを服用した場合と前立腺肥大を発症した患者が服用した場合では副作用の発症率が違っていることはあまり知られていません。
国内で行われた臨床試験でも性的な副作用が治験で発症した割合が異なるというデータが示されています。
ザガーロを育毛薬として健常者が服用して120名の日本人の副作用症例率だけを抜粋すると、20例(16.7%)の発現率となっています。
主な症例は、勃起不全が13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)になります。
その反面、同じ薬であるアボルブを前立腺肥大の治療で服用した場合の国内臨床試験の結果です。
調査症例403例中44例(10.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(3.2%)、リビドー減退7例(1.7%)、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)6例(1.5%)であった(承認時)。
同じデュタステリドでも、育毛目的で服用した場合と前立腺肥大の治療で服用した場合では勃起不全やリビドー減退でもこれほど大きな差が生じています。
それにも関わらず、日本ではザガーロは副作用のないAGA治療であると育毛専門医の多くが患者に説明しています。
ザガーロを育毛薬として健常者が服用して120名の日本人の副作用症例率だけを抜粋すると、20例(16.7%)の発現率となっています。
主な症例は、勃起不全が13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)になります。
その反面、同じ薬であるアボルブを前立腺肥大の治療で服用した場合の国内臨床試験の結果です。
調査症例403例中44例(10.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(3.2%)、リビドー減退7例(1.7%)、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)6例(1.5%)であった(承認時)。
同じデュタステリドでも、育毛目的で服用した場合と前立腺肥大の治療で服用した場合では勃起不全やリビドー減退でもこれほど大きな差が生じています。
それにも関わらず、日本ではザガーロは副作用のないAGA治療であると育毛専門医の多くが患者に説明しています。
前にもご説明したように、本来医薬品の多くが有効性はダブルブラインドテスト(二重盲検比較試験)を用いりますがザガーロは
(非盲検試験)で効果や安全性の検証が行われました。
さらにこの薬を育毛薬として認可しているのは韓国だけです。
ザガーロの実情について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
http://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12178560045.html
仮に、それを理解した上で服用をしても薄毛が回復する割合は限られており、半年以上の服用してから回復した髪を維持できる確立は時間と共に減少していくことも臨床試験で確認されています。
http://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12178560045.html
仮に、それを理解した上で服用をしても薄毛が回復する割合は限られており、半年以上の服用してから回復した髪を維持できる確立は時間と共に減少していくことも臨床試験で確認されています。
多くの方がプロペシアの副作用もそれほど深刻であれば報道されるだろう?日本のような医療先進国であれば副作用が発症するような薬を処方する訳がないとお考えだと思います。
実際に週刊現代 2016年4月22日号に大阪の開業医が実名で副作用を医薬品医療機器総合機構に訴えました。
他にも横浜労災病院の神経内科が2014年に日本神経学会において「男性型脱毛症用薬フィナステリド服用中に若年性脳卒中を発症した2症例」として論文を発表。
その論文の中で、フィナステリドとミノキシジルタブレットを服用した患者の若年性脳卒中や、フィナステリドによる血栓症発症例が医薬品医療機器総合機構に14例報告されていると紹介されています。
この記事を見過ごした方はこのような報道がされたことを後から周知する機会は少ないと思います。
さらに自らが処方したプロペシアで副作用を発症した患者がいることを認め、それを医薬品医療機器総合機構や雑誌に実名を出して告発することを決めたこの医師の方は大変勇気があり、医師としての責任を全うされようとしていると思います。
医薬品医療機器総合機構に上がる、このような告発や報告を一般の患者が目にすることはありません。
ですがプロペシアとは違い、ザガーロのように別名で別の治療薬として15年も用いらていた薬であれば服用に当たってのリスクや必要な検査も確立されています。
ところが育毛目的で健常者が服用する場合と前立腺肥大で同じデュタステリドという薬を服用すると副作用の発症する確率は異なります。実際、国内で行われた臨床試験で副作用を発症が確認され、アボルブ・ザガーロ、それぞれの添付文書にも上記のデータは記載されています。
一般の方が育毛薬のザガーロ(アボルブ)が既に15年以上前から前立腺肥大薬として処方されていた事実をご存知ないこと。さらに服用目的によって副作用を発症する割合に違いがあること。そのデータを患者自身が入手して見比べることことは困難であること。
本来、これらの義務は製薬会社や医師が背負う義務であり、製薬会社が医師に伝え、医師が患者に伝えるべきことです。
ザガーロの有効性だけではなく、副作用についても患者に開示するパンプレットに明記をし、説明がなされるべきです。
プロペシアの副作用を週刊現代に実名で告発した医師も記事の中でポストフィナステリドシンドロームの訴えを起こす患者様に直面するまでは製薬会社から提供されたパンフレットや情報を信じ、患者に説明に処方をしていたと記事に書かれていました。
製薬会社がザガーロの副作用で示している発症率は第三者研究機関がポストフィナステリドシンドロームの研究の中で新たに確認した副作用の発症率よりも高いということはご理解いただく必要があります。
少なくとも韓国と日本を除く、国々ではザガーロを育毛薬として認可はしていません。
内服ミノキシジルタブレットの実情と誤認 日本皮膚科学科 脱毛症ガイドライン男女共にミノキシジルタブレットの使用を推奨度 D
7年ぶりに改定された日本皮膚科学会、男性型および女性型(AGA/FAGA型脱毛症)の治療ガイドライン2017年版に低出力レーザーが男性・女性共に有用性を示す十分な根拠があるとされる推奨度Bとして紹介されました。
育毛薬の服用以外にも有効な対策はあります。
低出力レーザー育毛器が承認され、日本皮膚科学会・欧州皮膚科学会が改定した男性・女性型脱毛症治療ガイドラインの内容については以下で詳しく説明しています。
日本皮膚科学会での低出力レーザーについての評価
欧州皮膚科学会での低出力レーザーやザガーロ・ミノキシジルタブレットにについての評価
ザガーロの臨床試験(非盲検試験)のデータについての説明
低出力レーザー育毛器のメーカーの違いによる効果の差について
薄毛の原因として注目のゴースト血管に効果のある低出力レーザー育毛器と育毛剤について
Capillusを使用しての回復例を以下でご欄いただけます。