AGA型脱毛の治療薬のザガーロの臨床試験の内容 | 育毛・発毛情報ブログ 国内外の最先端の育毛法で薄毛を解決する方法を紹介

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2015年11月06日
テーマ:ブログ



 
AGA型脱毛の治療薬としてフィナステリド 5mgのデュタステリドとして日本で承認されたザガーロについてご紹介をしました。

ザガーロは元々、日本でも前立腺肥大薬のアボルブとしても認可されている薬を育毛薬として再度申請し承認されたAGA型脱毛の治療薬です。


これまで何度かご紹介をしたようにプロペシアの副作用であるポストフィナステリドシンドロームの2年間の臨床試験がアメリカで今年終了し、これまで知られていなかった服用前と服用後においてのテストステロンの影響などが継続的な追跡調査で確認されました。

また1996年のプロペシアが承認された際に血液検査などでプロペシアの体への影響を調べることをせず、聞き取り調査程度で副作用が報告された症例は4%程度だと報告がされました。

2015年、米国で医薬品の臨床試験について研究を行っている医師達が1996年当時に行われたプロペシアの臨床試験の副作用や安全性の検証が不十分であると発表しました。

近日中にもフィナステリド症候群について初めて行われた2年間の追跡調査についての報告が発表されます。

そのような中、グラクソ・スミスクラインがAGA型脱毛薬として5mgフィナステリド製剤のザガーロが今年の8月に日本で育毛薬として認可され、11月より日本国内の医療機関で処方が開始します。

以前もお知らせしましたがプロペシアの副作用の問題がまだはっきりせず、集団訴訟が起こっているアメリカやEUでは5mgフィナステリド製剤を育毛薬としての最終治験すら始まっていません。

また日本のような医療先進国の厚生労働省が認可をしたのであれば安全であろうとお考えの方も多いと思いますがAGA型脱毛の治療薬として認可されたザガーロがどのような臨床試験を経て、日本で承認されたかはご存知ないと思いますし医師からも説明を受けないと思います。

またザガーロはプロペシアとは違い5aリダクターゼのII型だけではなく、5aリダクターゼのI型にも効果があることからこれまでプロペシアを服用しても効果がなかった方でも育毛効果が期待できるかもしれないということを最大の宣伝文句としており、今後医師からもそのような説明を受ける機会がお送りなります。

ただ前立腺肥大薬として日本でも認可されているだけに体への影響のデータがプロペシアに比べると多くあります。


ザガーロを服用することで髪が1.45倍太くなるなどのデータを医師から見せられる機会もあるかと思いますが育毛薬として行われた国内の治験は通常の医薬品などで行われるべきダブルブラインドテストの二重盲検比較試験ではなく、非重検比較試験で行われています。

日本国内で行われた臨床試験の対象者は120名。その内の20名(16.7%)に臨床検査異常を含む、副作用が報告されています。

またプロペシアのフィナステリドに比べ、ザガーロのデュタステリドは半減期の影響で肝機能の負担が高いことと言われています。

残念ながら日本で育毛治療を行っている専門病院や皮膚科ではフィナステリド自体の副作用も認めておらず、どのような経緯を経てザガーロがAGA型脱毛薬として認可されたかを説明することもありませんし半減期が長いことで肝機能に与える影響から育毛薬のように長期服用をして安全なのか?また服用前や服用中の肝機能への影響を検査してくれる医療機関も少ないと思います。

残念ながらザガーロの臨床試験において、前立腺肥大を患っていない健常者がデュタステリドを長期に渡り、服用をしての影響は検証されていません。


ザガーロは前立腺肥大薬のアボルブを転用したものですが日本でも14年前から処方されており、より濃度の高いデュタステリドが処方されています。
 
ですがアボルブを服用されている前立腺肥大の患者が服用によって髪が増えたという話は全く耳にしないと思います。