モラハラ夫に耐えかねて離婚を決意。
別居から1年11ヶ月。
離婚調停から離婚裁判へ移行し、
結婚19年目で和解し離婚が成立した。



前回のお話はこちらから


息子の誕生日会の日に
息子に送られてきたモラ夫からのメール

しかしこの内容のない下らないメールが
私を静かに追い詰めていた……。

話は遡ること更に数ヶ月前、娘の誕生日。
離婚が成立してから2年が経っていた。

前年までは
子供たちの誕生日だけには
モラ夫自らお金を振り込んできていた。

毎月離婚裁判で決定した養育費は
振り込まれている。

しかしそれは裁判で争った結果、
モラ夫が渋々支払っているお金で
モラ夫自らが子供たちのためにと
振り込んできているお金ではないのだ。

何しろ私には両親の遺産があるという理由で
養育費支払いを拒んだ奴だ。
勿論そんな話がまかり通る訳はない、
子供たちは紛れもなくモラ夫の子なのだから。

そんなモラ夫だったが、
唯一子供たちの誕生日にだけは
自らお金を振り込んでいたのだ。
それは私にとって極僅かな希望、
もしくは安堵感だった……。

離婚も子供たちがモラ夫に会わないことも
全てはモラ夫が招いた結果だ。

しかしそれでも……、
だからこそモラ夫が自ら
子供たちの誕生日に振り込んでいたお金が
父親としての欠片を思わせてくれていた。

その欠片が離婚成立2年目にして
早くも消え去ってしまった。

モラ夫に対して父親としての期待は
もう何もしていないつもりだった私だが
想像以上のショックを受けることとなった……。

娘は……どう思うだろうか?

暫く眠れない夜が続いた……。