モラハラ夫に耐えかねて離婚を決意。
別居から1年11ヶ月。
離婚調停から離婚裁判へ移行し、
結婚19年目で和解し離婚が成立した。




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息子の誕生日から数日後に
モラ夫からメールだけが届いたと
息子から聞いてはいたが
そのはっきりとした内容までは知らなかった。

息子も当時はビックリしすぎて
慌てて消去したのかもしれないと言っていた。
よく覚えていないが
下らないメールだったと言っていた。

そんな息子の誕生日から半年ほど過ぎた頃、
あの時のメールが発掘されたと報告を受けた。

「メールだと思ってたらメッセージだった!」

モラ夫はいつも私に電話番号を利用した
メッセージで連絡をしてくる。

「今日の深夜にもメッセージがきてて、
学校で気が付いた!焦った!!」

そう助手席で話す息子の言葉に私も焦る。
いつもの道も間違えそうになる。

「それ、ママに送っておいて。」

モラ夫からのメッセージ如きに
私たちはどれだけ振り回されているのだろうか。
別に急に目の前に現れたとか、
電話がかかってきたとかそんなことではない。

それでも私たちは一気に平常心を失うのだ。
それが恐怖からなのか何なのかは分からない。
相手は人間として本当にしょうもない
ただのモラ夫なのだ。
そして私たちはモラ夫の手口を分析し、
行動パターンを把握し、対策を練っている。

それでも毎回モラ夫の術中にはまっている事が
悔しくて情けない。

何とか無事に家に着き、
息子から送られてきたモラ夫のメッセージを読む。

気持ちとしてはホラー映画の主人公だ。
そこに得体の知れない何かが潜んでいると
分かっていながら見に行ってしまう。
正にそんな気分だった。

思いきってメッセージを読むと
そこはある意味ホラーなモラ夫の世界だった…。