モラハラ夫に耐えかねて離婚を決意。
別居から1年11ヶ月。
離婚調停から離婚裁判へ移行し、
結婚19年目で和解し離婚が成立した。



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今どきは
退職代行サービスなんていうものがあるらしい。
私も頼りたいのは山々だが
昨晩したためた退職願をそっとバックに忍ばす。

退職も離婚も
相手に伝えるのはとても勇気がいる。
相手がモラハラ人間なら尚更だ。
モラ次長と二人きりになったタイミングで
話があると伝えた。

「受け取って下さい」と退職願を差し出す。

きっと今まで
何度も同じシチュエーションはあっただろう。
みんな2、3年で辞めていくと言っていた。
それでも私から辞めたいと言い出すとは
モラ次長は思ってもいなかったようだ。

それは私がアラフィフのシングルマザーで
頼れる両親も他界しているから。
生活の為にも今の仕事を辞められないだろうと
そう高を括っていたのだと思う。

「困る~!」と言った後
「夏子さん他に仕事なんてないわよ!!」と
はっきりと言ってのけた。

そういうところが嫌なのだ。
普段は必死で取り繕っているようだが
場面場面で顔をのぞかせる。

仕事を始めて3ヶ月ほどして
コロナに感染し休みたいと伝えると
「給料は出ないからね!!」と
強い口調で言われた。
誰もそんなことを聞いてもいないし
よこせなんて一言も言っていない。
そんなこと考えてもみなかった。
だだ丁重に休ませてほしいと伝えただけだ。

退職理由は
私には仕事が難し過ぎて
皆さんの足手まといになってしまうと伝えた。
しかしモラ次長は納得してくれず
モラ社員の原田さんが怖いと伝えた。

「なんか最近イライラしてるよね」
なんてモラ次長は他人事みたいに言っていたが
目の前で私が餌食になっていたのだ。
フォローしてくれてもいいではないか。

理由を聞いても納得してくれず
退職願いを添削して返すと言い出す始末だ。
冗談のつもりらしいが
モラ次長なら本当にやりかねない……。
辞めたいと訴えたパートの女性を
半年間放置した経歴もある。
このままでは揉み消されてしまう……!

ここで初めて
結婚してから離婚するまでの19年間
ただの一度も役に立ったことのなかった
『モラ夫』の存在が私を助ける事となった……。



 

 

 

 

 春物を通り越して一気に夏物の準備してます