一般病棟に移され、ホルモン療法の注射をすることになりました。薬の説明については薬剤師さんが説明してくれました。
比較的、副作用がないとのことですが、まれに更年期障害のような症状が現れるとのこと。
使用の同意書にサインし、翌日、看護師さんがお尻に2本、筋肉注射を打ちました。

その後、副作用と思われる額から汗がポタポタ流れるのが数日続きました。髪の毛が枕に沢山くっついています。大分抜けても髪の毛の多い私には影響ありません。

声がかすれて出ないのですが、これは手術中、喉に酸素管などが入っていたためと説明されました。
声は出るようにはなりましたが、まだ、しゃがれ声です。

H 先生より手術の経過と今後の事を話し合うので家族全員集める様にと言われました。
週末、子供たちの他に孫3人も同席し、いつもうるさいツインズも静かにしていると思ったら、寝てしまいました。

手術のさい撮った胃と腸の映像が映し出されました。バイパス手術をしようとしたが、乳癌の転移があり出来なかったとのこと。
転移があちらこちらにみられステージ4の状態とのことです。

ホルモン療法では時間がかかるので、食事はとれず点滴生活になってしまう、そこで化学療法に切り替えないかとの提案でした。色んな組み合わせがあり、一発で効く場合もあるとのこと。手術にも耐えて回復も早いし、やるなら早い方がいいとのことでした。

大腸に穴を開け栄養素を直接入れて体力をつける方法もあるそうでが、私は口から食べることにこだわり、肩に点滴用の管を設置し高濃度栄養剤を導入することにしました。

昨日から、全栄養素の入ったドリンクを飲み始め体力をつけています。
点滴用の管の設置は、連休明けに行われ、その後退院して自宅療養になります。化学療法は6月に入って再入院してやることになりそうです。

イケメン医師団は、余命宣告などしません。1日でも早く健康を取り戻すことに希望を持たせ諦めさせません。

十分好き勝手をして来た私は、今死んでも悔いることはないし、今世の修行が終わって帰天するだけと言う気持ちですが、彼らの熱意に賭けてみようかと思います。
今年97歳の父より早く死ぬわけにはいきませんしね。 





胃と小腸を繋ぐバイパス手術は、4月26日(水)に行われました。当日は朝7時、浣腸から始まりました。
手術着に着替え、8時半に付き添いの長女が到着。8時45分、歩いて手術室に移動します。

待合室は古い建物のままです。ここで孫が早産の帝王切開で誕生し、卵巣嚢腫の手術と長女が2度もお世話になったので見覚えがありました。

受付で看護師同士の申し送りがあり、手術室に移動、手術台に乗って手の位置などを決め計器を身体に装着して背中から痛め止の管を導入、身体を固定したところに、先生方が揃いました。9時半スタートです。酸素マスクを装着して深呼吸をいくつかしたところで私の記憶はありません。

名前を呼ばれて気がついた時は、11時15分と言っていましたから、予定より早く終わったようです。一瞬、バイパス手術は出来なかったのではと思いました。

枕元でDr・Nが、検査の結果が遅く1週間無駄な時間を過ごさせ申し訳なかったと謝りまります。Dr.Nは、この日を区切りに一切顔を見せることはありませんでした。

次にネクタイ姿のDr・ラガーマンに入れ替わりました。外来の合間に来てくれたようです。いいお薬がありますからと、筋肉注射のホルモン治療法を説明していきました。

担当のH医師が、治療の開始を明後日からと言ったような気がします。
麻酔から覚めて直後の出来事なので、記憶が曖昧で手術の結果を誰がどのように話したか、よく覚えていません。でも、話の流れから出来なかったことは理解できました。

手術室から集中治療室に移され家族の面会が許されました。付き添っていた長女は説明を聞いているはずですが何もいいません。次女も夕方翌朝と見舞ってくれました。

私は、ひたすら眠くて、時おり傷の痛みで目を覚ましますが、痛め止めを投与されると、すぐ寝てしまいます。次の日、一般病棟に戻りましたが、昼も夜も寝てばかりいました。

お陰様で先々を心配する暇はなく体力は回復して行きます。
これも、主のご慈悲と感謝しています。






Dr・Hが担当医になり、外科病棟に引っ越しになりました。7階770号室、最初に入った部屋です。
本当に神は見捨てない、7並びの番号に主に愛されていることを改めて実感し感謝しました。

手術まで2日間は手術に耐えられるかの肺機能のチェック、合間に乳癌に関する検査が入ります。

外科医Dr ・Hは、顔もサッパリしていますが、性格もそうで乳癌の細胞検査結果を淡々と説明します。悪さをするエストロゲンを抑えるホルモン療法が効くタイプのガンなので、飲み薬でも効果がありますから、バイパス手術が終わったら、そちらの治療もしましょうと優しく語りかけます。

そうか、抗がん剤じゃなくても飲み薬で治るんだと認識した頃、Dr・ラガーマンがやってきて、H先生に聞いたと思うけどと話を切り出しました。かなりトーンダウンしています。

「乳癌の治療を優先すれば、胃を塞ぐ腫瘍は消えて、バイパス手術はしないでも済むんですか?」と問うと、飲み薬では間に合わないと言う。取り敢えず、バイパス手術の結果を踏まえて、その後の治療は考えますと返事をしました。

先生方のチームプレーに感心します。熱心に議論を重ね、最良の方法を考えてくださる熱意は本当にありがたいと思いました。