あおいけあ加藤代表のお話を聞いて思ったこと | 高齢者の生活支援に奔走しながらフルマラソンをぼちぼち走る行政書士のお仕事&ラン記録

高齢者の生活支援に奔走しながらフルマラソンをぼちぼち走る行政書士のお仕事&ラン記録

住宅型有料老人ホーム運営を卒業した介護資格を持つ行政書士が、世の役に立とうと任意後見を受任したり身元保証人になったり奔走する様を報告しつつ、フルマラソンは3時間40分辺りで限界を感じながらまだもう少し頑張る様も報告していきます。

先日、かながわ福祉居住推進機構が主催するセミナーにて、

藤沢市で小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」などを運営されている、

株式会社あおいけあ加藤代表のお話を聞いてまいりました。

 

 

テレビ等で紹介されることが多いのでご存知の方は多いと思いますし、私も昨年

出演された番組は拝見させていただきました。

 

テレビの感じ、そのままでした。熱い感じの方、信念をお持ちですね。

 

良いケアとは何か?介護のプロがすべき仕事は?といった点を、

現状多くの介護現場で行われているであろう「介護の仕事」に対して、

アンチテーゼ的な説明で、熱く語っていただき、共感しました。

 

御本人は、話すのが苦手だとおっしゃっていましたが、

いやいや、全然、慣れてきたのか、とっても伝わりやすく、わかりやすく(って当たり前

ですよね、実践してるんだから)、楽しく有意義な時間でした。

 

 

熊しっぽ熊からだ熊からだ熊あたま

 

 

で、聞きながら思い出したのは、一昨年の暮れに受講した「介護職員初任者研修」の

講義なんですが、あそこで教わった「尊厳の維持」「残存能力の活用」「自立支援」と

いった介護保険法の理念や、『理論に基づく介護』の必要性(というかこれが基礎

みたいな)といった教えと、加藤氏の想いの底流にあるものは、変わらないのでは

ないか?同じなのでは?と思いました。

 

初任者研修ですと、時間が限られているのでそこまで理解させるのも理解するのも

難しいかもしれませんが、その先の実務者研修や、ケアマネになるための過程では

当然、教えられているはずなので、それが現場に拡まってもいいんですが、これが

なかなかそうはならない。

 

私が受講した初任者研修の講師は、ほとんどの方が現場を経験しケアマネまで勤めた

方で、皆さん熱い想いをお持ちであると感じましたが、何故か現場を離れてしまっている

わけで、同じクラスで受講した仲間たちも、実際働き始めてまず最初に、ありていに言う

ところの『理想と現実』みたいな思いを感じたと言っていました。

 

 

私自身も、加藤氏の話を聞きながら、「うーん、いいのはわかるんだけど、あれがこれで

あーだからなぁ」と、出来ない理由が浮かんでしまいますし、質問された方が居ましたが、

「そういう環境、条件だから出来るのよ、私のところはあれがこれで、お金が、云云…」と

先立つものを理由にしたり、そもそも収支が厳しく…、人手不足…、なのでと諦めて(?)、

その結果、時間に追われ、業務に追われる介護現場、介護職員になっているのかも

しれません。

 

終わって駅まで歩いている間に、質問が浮かびました。手遅れでしたがショボーン

 

加藤氏のスタートは、あまり考えもなく入職した特養だったとのことで、そこの現実に

幻滅し、退職した後、自分の事業を立ち上げたと、簡単に言うとこのような流れなんですが、

 

聞きたかったのは、これです。

『当時のあなたが今の想いを抱いていたら、内部から変えていくことは出来ると思うか』

 

 

結局、みんな現実に直面して、疑問に思いつつも妥協して、ということなんでしょうけど、

「理想のホームや事業がしたければ自分で立上げるしかない」とよく言われるなかで、

それを出来る人は限られますし、じゃあ、どうしたら『良い介護、いいケア』を広めること

が出来るのか、その答えを聞きたかったです。

 

 

『ケアニン』http://www.care-movie.com/

サポーターになっちゃいましたよニコニコ