弟道雄撮影
③カメラでの撮影もそうやと思ったから、私はエッセーを書く方法で撮っている。。見渡す限り、真っ白の銀世界、どこも全部撮りたい。でもそれではポイントがなくなる。自分の取りたいポイントを決めてアップで大きく撮る。これが大事なように思えてきた。
そうすると、ただ雪景色を撮るだけではなく、そこで一番印象的なところを見つけてアップで撮ってみた。撮った写真を自分で眺めても少し、うまく撮れていると思う。そしたら、すぐに友達見せたがるのがワイのくせや。これは調子に乗りやすい人間の行動かもしれん。だから、いつもワイより身体の小さな嫁はんに怒られてまんねん。女の子に大の年上の男が怒られる、これが夫婦と言うモンでっしゃろうか。
ところが、又今日も怒られましたんや。何でやゆうたら、昨日に続いて、今朝はもっと雪が積もっている。地面が見えない。２インチぐらい積もっている。またしても雪景色を取り捲った。２日も続けて雪景色を撮るとさすがのフリムンのワイでも少し飽きた。禿げた頭をひねった。
家の中に置いている赤い花の鉢を雪の中に置いて撮ってみた。真っ白い雪の中に真っ赤な花が咲いた。白いスクリーンの中の吉永小百合さんみたいで綺麗。
カメラ修業中のワイにはなんかもの足らん。白い雪と赤い花だけでは単純すぎると思った。熱燗の酒をいっぱい引っ掛けたつもりで、頭をひねった。白い雪の庭に大きなサンダルの足跡をつけた。白い雪の中の二つの足跡の横に赤い花を置いて撮った。やはり違う、生き生きした。これで写真コンクールに出せる写真やと満足した。
続く