②夏はあれだけ暑い山の砂漠に昨日は5年か、
6年ぶりに雪が降ったのです。
懐かしくなりました日本の冬を思い出した。
昔の恋人に会った気分にもなりました。
南の雪を見たことのない喜界島育ちの私には
ただ事ではおまへん。
嫁はんのサイレンにつられて、撮影修業中の
カメラを持って、ズボンのチャックを
閉めながら、玄関のドアをあけました。
ズボンのチャックが閉まりにくいのです。
誰も見る人はいない、半チャックに
かまっていられるかいな。
雪や、雪の写真をとるのが先や。
靴を履く暇なんかあるかいな。
サンダルで庭に飛び出した。
我が家の庭に積もった真っ白い雪を
見たとたんに、昨夜の悩みも、日頃の悩みも真っ白な雪に吸い込まれた。
雪は人間の悩みを吸い取る働きを
すると始めてわかった。
取り捲った写真はインターネットで
日本やアメリカの私の応援団
「フリムン徳さん応援団」の主なメンバーに送った。半チャックで取った割にはよく取れていると
お褒めのメールもいただいた。
私は写真をエッセーの書き方と
同じ方法で撮っている。
エッセーの書き方は旅行ガイドさんの案内の
仕方と同じで、見せたいところは
いっぱいあるが、時間が限られている。
だから、2、3のポイントを絞って案内する。
エッセーもなんでもかんでもいっぱい書いたら、
何を書いているのか、読む人にはわからん。
「ポイントを絞って書く」とサンフランシスコ大学の南先生が私のエッセーが日米タイムスのエッセーコンクールで入賞した時の選評に書いてあった。。続く