691-雪どー、雪どー① | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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「雪どー、雪どー」 

 

嫁はんにたたき起こされましたんや。
「雪、雪ー、ふぇーく{早く}、うぃーり{起きなさい}、うぃーりっちよ{起きなさいよ}」と喜界島弁で、嫁はんのパトカーのサイレンみたいな声に朝7時半に起こされました。私達夫婦はアメリカに住んで30年、まだアメリカでも喜界島弁で生活しているフリムン夫婦です。

 

ここ、モントレーの山の中、ブラッドレ-は南のロサンゼルスへ車で4時間、北のサンフランシスコへ3時間のところにある海抜千フィート{約300メートル}の村。「山の砂漠」とこの辺の住民は言う。夏は摂氏45度以上になる日が何日もある。面白いことに、日陰は寒いぐらい涼しくて、日陰での昼寝には毛布がいるくらいだ。乾燥していて、外にパンを出すと1分以内でバラバラになる。

 

ある日あまり暑かったので卵をわって、フライパンにいれて外に出してみた。みるみる卵の白身が硬くなった。それを食べようとしたら、嫁はんに猛烈に怒られた。「食べたらアカン」と言う。フライパンの下からガスや電気で温めて料理する卵は食べられるのに、フライパンの上からお日さんの熱で料理する卵はなんで食べられんのや。納得がいかん。腹が立った。でもワイは大工のことは知っても料理のことは知らんから辛抱した。

 

でもよう考えたら、卵に当たったらひどいと聞いた。嫁はんは私の身体のことを心配して怒ってくれたんや。これが嫁はんの愛の表現や。心の中で思っていることと反対のことを言葉で言う性格なんやなあ。ワイは単純な人間やさかいに先に、はっきりゆうてもらわんとわからん時がある。難儀やのう。続く