「涙もろい」
私は病気じゃないかなあと思うほど
涙を流す。
毎日である。１日に何回もである。
何も悲しいことはないのにである。
私に涙を流させるものは何か？
犯人はテレビである。
テレビに出てくる、悲しい場面を見ていると、
すぐに涙が出る。
嫁はんが横にいても出る。
日本のテレビ番組は悲しい番組が多いと
思うことさえもある。
昔は「また涙出して泣いている」と
私をからかっていたが、
今はめんどくさくなったのか、
何も言わない。
それでも私は、嫁はんにみられるのを
気にしながら、テレビを見て涙を
流している。
孫たちがそばにいたら、
「おじいちゃんがまた泣いている」
とからかうに違いない。
この人も涙を流すんだとか、
この人は涙を流すとこんな顔になる
んだとか、新しい発見もある。
やはり７０歳も過ぎると、
涙腺の筋肉が緩くなり、
涙が出やすいのだろう。
（弟道雄撮影）
でも、「涙を流して喜ぶ」
という言葉もある。涙は悲しい時も
うれしい時も出るもののようである。
いや、私の涙は私が優しい
心の持ち主だからかもしれない。
「また、徳さんは変なことを言っている」