430 -飲まなくてもハンドルは握らない | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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(弟道雄撮影)

「飲まなくてもハンドルは握らない」



「あなたは失神したことがありますか?」

「はい、あります、失神して2日間

三途の川ぶちに立っていたことがあります」


「それでは、免許証の切り替えはできません」

奈良県橿原市の車両局で、アメリカから

日本に引き上げてきて2か月目

(2014年8月)のことだった。 



 アメリカ・カリフォニアはモントレーの

山奥に住んでいた。バスもない、

電車もない不便なところで、

車がただ一つの交通手段だった。

車がないと隣町のセイフウェイや

ウォールマートへ買い物にも行けなかった。


車が故障して、レンタカーを頼んでも

「遠いから、持っていけない」

といわれるところだった。

缶ビール2本までは飲んで運転しても

いいという法律もあった。


でもこの法律よりも厳しいものがあった。

嫁はんである。1本飲んで運転しても厳しい。

でも法律を守り、缶ビール2本までは

飲んで運転していた。




日本に引き上げてきてからは飲んでも

飲まなくてもハンドルを握らない。

握る必要がない。

電車、バス、タクシーでどこへでも行ける。

車の免許証が取れなくてよかったと

思っている。


また、70歳を過ぎた老人に

免許証はいらない。



テレビで車事故の悲惨なニュースが

流れない日はない。


慣れない、日本の道、

右側通行のアメリカと左側通行の日本、

私は運転していて危うい時に、


アメリカみたいに右側通行をするに

決まっている。

これだけ交通手段の便利な日本、

私は飲んでも飲まなくてもハンドルは

握る必要はない。

いや、車がないのですから。


嫁はんはホッとしているに違いない。