396-日の丸食堂と言いたい | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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126  「日の丸食堂と言いたい」     

 ハンバーガーの注文をして、待つのが楽しい

レストランである。

赤色と白色でお客さんを呼んでいるような店にも思える

。明るく清潔感たっぷりの店でもある。

客席のどこからでも見通しの良いキッチン。

日の丸の旗のように、白と赤だけの色の配色の服装で

働く若者達、真っ白いシャツと真っ白いズボン、

真っ白い帽子に真っ赤なお尻まで包める大きな前掛けを

中指ほどの大きなホックで後ろを止めてある。

この真っ赤な前掛けと、大きなホックがいやに目だって、

気になる。

働く人の服装だけではない、真っ白いテーブルに

真っ赤な縁取り。店内だけではない、外の建物も

真っ白いペイントに真っ赤な色で帯を書いてあるようである。



 うちから車で南へ1時間足らずで行ける。

アタスカデーロの街を南北に貫くフリーウェイ101を

見下ろす見晴らしのいい所にある。

建物の外観、内観も真っ白で感じ良いが、働いている若者も、

お客さんもほとんどが白人である。

白人人口の多いこの町だからだろうか。

ドアを開けて中に入ると、「どうぞ、私たちのキッチンを

見てください」と言うかのように、目の突き当りが清潔な

ステンレス製のテーブルの目立つオープンキッチンである。

キッチンと客席を仕切ってあるカウンターには

3台のレジーが並んでいる。

どのレジーの前にも注文する人の長い列が並んでる。



 私はダブルチーズバーガーとフレンチフライで、

6.40ドル、コーラ(1.45ドル)を注文した。

マクドーナルより少し大きめのようである。

注文待ちしている人の顔は誰一人退屈そうな顔をしていない。

忙しそうに働く若者のピチピチの働きぶりに

どうしても目が行く。若者の動きが素早い、動きに無駄がない。

彼らのピチピチしたスピード感あふれる働きぶりは

見る人に元気と若さを与えているようにも思える。

仕事振りに見とれるという言葉が当てはまるみたいである。

速いリズムに乗って、キッチンの中を動き回る若者の

姿が気持いい。明るさ、質素、清潔感、働く人の

スピード感が見る人の目を若返らせる。

待っているお客さんは、次々に出来てくる

ハンバーガーを見ながら、自分の番号が

呼ばれるのを待っている。

お客さんの目の前で、ジャガイモを猛スピードで

機械で切り刻み、フレンチフライに揚げ、パンに肉を挟む、

油紙に包む。出来た順番に、カウンターに並べて、

番号を呼んでお客さんに取りに来てもらう。

 
 客のほとんどは、肌色は白色でないのに「白人」

と呼ばれる人間様たちである。まるで、白人による、

白人のための白と赤のレストランみたいである。

詳しく言ったら、白人の学生が料理して、

白人のお客さんにサービスしている店である。

どうしてか?よく考えてみたら、白人の人口が多い、

アタスカデーロという街だからだろうという結論に達した。



「レストランは建物の色の工夫と、

従業員のピチピチとした若さでお客を呼べる」。

「働いている従業員は皆さん学生、それも成績優秀な学生」、

「将来この店は伸びるから、株を買っておいたら良い」。

10年以上も前に、何かで読んだことがある、



 でもどうして、若い学生さんだけを雇うのか、

なぜ白と赤の配色のなのか?

気になって、この店の事を調べてみたら、

面白い事が書いてあった。 

ここに引用させてもらいます。

「品質」に特にこだわっている。

新鮮な肉に採りたてで冷凍をしていない野菜をつかう。

「清潔」と「サービス」の3つをを徹底している。

上場もフランチャイズも行わず1948年(昭和23年)の

創業から家族経営を守っている。

 そして、これらを社員に徹底させるため

「人財管理」には特に力をいれている。

ロスアンゼルス郊外のボールドウィン市にある本社には、

1984年からイン&アウト・ユニバーシティと

いうトレーニング施設を設けている。

スタッフ誰もがトレーニングに参加できるものではなく、

店で最低1年間は働く必要があり、自発性や意思決定、

さらに人を扱う能力に秀でていなければ「入学」は認められない。

したがって、ユニバーシティを「卒業

」支店長となっている80%は、清掃係りからの

たたき上げということである。

店長になると年収は少なくとも10万ドル(約1,000万円)で、

他に医療保険やボーナス、さらに社員旅行まである。



 これで納得した、「従業員は、スピード感を持って

、動きに無駄なく働く」。

品質、清潔、良いサービス、の3つ徹底してほかの店と

違う工夫を味わいたいために行列を作る。

フリムン徳さんは赤と白の明るい清潔感と

白人見物を求めてこの店へ行く。

何箇所かのこの赤白の店に行ったことがあるが、

この店ほど、働く従業員、お客さんが白人だらけの店は

珍しいと思う。

日本からの客さんを連れて行きたい店である。