290-足と因縁 4 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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4 アメリカに来てからはとうとう、

足が動けなくなって身体障害者になってしもうた。

ビールの飲みすぎで痛風、関節炎になって両足の膝が

また像の足みたいに何回も腫れて、とうとう、

大工仕事ができなくなり、身体障害者になったのである。

自分の足だけではない、喜界島で私は小さい頃、

もの作りが好きだったから、よく金槌で板に釘を打って、

箱みたいなのを作ったり、潰したりしていた。

釘のついたままの板をそこらに放ったらかしにし、

素足の美代ねえがその釘のついた板を踏んで、

化膿させて苦しませたこともあった。



 これは私のことではないけれども、

私の親父も、昔、サトウキビの刈り入れの

一番忙しい時期に足に釘を踏んで、

その年はとうとう、収入源である砂糖つくりが

できなかっとことを覚えている。

「こんな忙しい砂糖の時期に!!」。

その時のお袋の怒っていた顔が今でも思い出される。

でも、どうして、親父はわざと釘を踏んだのでは

ないのに、お袋がそうかんかんに怒ったかわからなかった。

今思うとあの当時、お袋と親父はあまり仲が

よくなかったような気がする。

続く

家の庭に朝夕来るウズラたち