141-天国からプレゼントを送リ続けるあの人 2  | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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 彼は奈良県大和郡山市にある私の実家の近くの大きな

皮靴工場会社(オリエンタルシューズ)の課長さんだった。

電話帳の広告で私の商売を見つけ、彼の会社にカーテンを

売ったのが始めての取引だった。店もない車1台で必死に

頑張って商売する私を気にいってくれたのか、お客さんを

沢山紹介してくれた。沖縄から集団就職で来て、会社の寮に

住んでいる若い人たちが結婚すると、彼らの婚礼家具一式を

全部私から買ってくれた。

私にとっては大事な大事なお客さんだった。


「ようこんだけ簡単に注文を取ってくれるなあ」と、

不思議に思うほど注文を取ってくれた。

婚礼の家具は普通は婚約者同士が家具屋へ行って

品定めして買うのが多いのですが、彼は私の家具の

カタログだけで、決めさせてくる。

私の取引していた大阪の家具屋の大将も「カタログだけで、

婚礼家具一式をこんだけ仰山売ったのは

“男前のトクサン”だけや」と言って驚いていた。

彼は世話好きで、話をまとめるのが上手で、人を信用したら、

とことん信用して、親切にする。          



 彼はその人の仕事よりも、その人をとことん信用した。

「誰でも、一度や二度の間違いはある。

一度信用したら、とことん信用しよう」、

そんな心の広い人だったようであった。

大工さんが造った自分の家が雨漏りがする。

その大工さんさえも信用してまた人に紹介する人だった。


続く






















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