5 あの世の人が現れてくるのはだいたい夜中の
3時ごろが多いそうです。昔の幽霊話に出てくる
丑三つ時あたり。これは日本の昔話の幽霊の出る時間と
同じではないか。私は心の中に丑三つ時を刻み込みながら寝た。
ぴったり、丑三つ時に起きた。
ホンマは丑三つ時まで寝れなかったのである。
この部屋で「お婆さん、現れてくれ、現れてくれ」と念じていますが、
現れてきまへん。念じるだけだはアカンと思い、声にも出して
お願いしているのが、でもまだ現れてきまへん。
お酒と、線香を供えたら現れてくれまんねやろうか。
人々は月や火星に行きたい、私の夢はあの世の人と
会って話をしたい。「徳さん、お前は毎晩、夢の中で、
ウヤフジと宴会をしたり、話をしているではないか」と、
どこからかウヤフジの声が聞こえてきそうである。
私がこのエッセイを書いたのが確か2006年頃だった。
それから6年後の2012年10月の終わり頃、日本に帰り、
突然に倒れ、病院に運び込まれた。
そして、10月22日、23日、私は誰もが出来ない経験をした。
2日間、天国の手前の三途の川に立ち、勢ぞろいして待っていた
ウヤフジと対面した。
詳しい事は”2日間の天国旅行”をお読みください。
終わり