デリカD5 P0401 EGR流量不足 | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

デリカD5 3DA-CV1W  E/G)4N14 年式)31年 走行)6300Km

 

新車1回目の車検、エンジンチェックランプ点灯で車検はOUT”

故障コード P0401 EGRフロー LO (EGR流量不足)

 

 

一度故障コードを消去すればエンジンチェックランプは点灯しない。

しかしDTC消去だけで 車検通過は将来的にも流儀に反する(笑)

新車1回目の車検なので1日で納車の予定だったが時間を頂くことにした。

ただ診断はいつものジェットストリームの時間(笑)

 

通常走行、停車中での点検で再発なし、一切異常は見受けられなかった。

D5にはサブEGRバルブ、ソレノイドバルブにリコールが出ているので

DRの友人に車体NO外れているけど、リコールじゃねと相談。

6300Kmなので、クレームになるから好きな部品言ってくれと(笑)

嬉しい~!では作業性がよく一番高そうなEGRバルブモーターASSYと、(笑)

翌日部品入荷し交換開始、その時原因が判明した。

 

 

原因はお客様の車両の使用方法に問題があった。

寒冷地、冬場の長期暖気、駅から200mの送迎が日々の使用方法、

 

もしやと思い交換前のEGRバルブモーターを取付け不具合再現の為の試運転、

通常走行からの急激なアクセルON/OFFを繰り返したら案の定、チェックランプが点灯した。

今回はEGRバルブモーターASSY手前、パイプ~サブEGRバルブ~EGRクーラー内部の

デポジットの詰まりが原因であった。

 

 

EGRクーラーIN/OUT 内部画像

 

DTC P0401「EGR流量不足」の故障判定として(解説書より)

「・燃料噴射量・エンジン回転数・目標ラムダ・ギヤ位置・車速・大気圧が判定し閾値以内」

 上記内容をシンプルに考えると、詰まりの要因を判定しているだけで、この故障コードは

 ほぼ詰まりを疑ったほうがいい。

 

点検部位にはEGRバルブDCモーター等、AFS(エアフローセンサー)も記載されているが、

電気的なトラブルの場合、共に他のDTCコードが用意されている。

 

EGRクーラー手前までは清掃を行ったが 煤というよりも墨の塊状態、EGRクーラーは末期の

詰まりで清掃不可、交換しか完全完治なない。

 

この車両、使用方法を改善しない限り 次回の車検でも同様のトラブルが発生しそうだ。

今後心配なのはEGR異常はDPF自動再生を禁止させるので そのままの使用すると

DPFの詰まりに繋がり負のスパイラルとなる。

幸いなのがリース車なのでお客様の腹は痛まないが・・・(笑)

 

メーカーは使用状況に応じたシステムや制御も考えてはいるのがろうが6300Kmで

ここまで詰まるとは・・・。

ここに出てくるサブEGRもその対策の一部のようだが ほぼ役目を果たしてない。

 

サブEGRの構造

 

・冷間時や低走行時(低負荷時)

EGRクーラーバイパスソレノイドバルブをONにしバキュームポンプ負圧でダイヤフラムを

機械的に動かしサブEGRバルブを作動させる。

排ガスをEGRクーラー手前でバイパスさせEGRクーラーの詰まりを防いでいる。

 

・温間時や通常走行時

サブEGRバルブは閉じてEGRクーラーを介し冷やされ排気ガスはINマニホールドへ

効率のよい排ガスが供給される模様。

 

詳しくは不明だが実際にはサブEGRバルブとEGRコントロールバルブで協調制御を

行っていると思われる

 

詰まり防止対策のサブEGRバルブだがこの使用状況においては役に立たないみたいだ!

 

なんと! リコールになったようです。。。